感想くださった皆様、ありがとうございます。
感想書いてもらうとすごく励みになるんですね。ありがたいです。
『ノンケの後輩に』の続きを書きます。
「オレはやっぱ女が好きだな。こういうことするのキモチいいですけどねw
それに…先輩、最初に言ってましたよね。『遊びみたいなもんだ』って」
「オレもまぁ……そんな感じかな」
僕とEとの関係はその後もなんとなく続いていた。
僕は自分がゲイであること、Eを愛していることを確信しながらも、まだ年上の彼女との交際も続けていた。
…幸せで平穏な家庭を築きたい…
そんな思いを捨て切れずにいたからだ。
僕はEへの思いと未来への希望を両手に抱えて、そのどちらも捨て切れずにいた。
もしもEがゲイだったら、僕はすべてを捨ててEに自分のすべてを捧げたと思う。
でもあの時Eは、自分は女が好きだと、僕との関係は遊びだと明言した。
僕の悩みを知ってか知らずか、Eは前よりも頻繁にうちに来るようになっていた。
サークルが終わって仲間と一緒にみんなで僕のアパートに集まっても、ほとんどの場合Eだけは泊まっていったし、サークルがない日も一人でやってくるようになった。
家が裕福ではなかったEはコンビニや飲食店でバイトをしていてとても忙しかったが、それでも週に3〜4日はうちに泊まっていった。
そして、僕たちは毎日のように抱き合った。
周りの女の子たちも最初は僕たちが仲がいいことをいぶかしんでいたが、次第にそんな状況に慣れ、『仲の良い兄弟みたいな二人』で済まされるようになった。
バイトが早く終わると自分の家ではなく僕のアパートに帰ってきた。
Eはバイトが終わると「ただいま」と言って帰ってきた。
油と汗にまみれてちょっと疲れたEを迎えるのは、僕にとって最高の幸せだった。
「ただいま」と言いながら、合いカギでドアを開けてEが帰ってくる。
僕は玄関でEを出迎え、黙ってそのまま玄関でEを抱きしめる。
そして互いの唇を激しく吸い合う。
バイト帰りのEはいつも飲食店の油の匂いがした。
首元に顔をうずめて「おつかれ」と言うと、若い汗の匂い僕の鼻をやさしく刺激した。
「汗臭いよ」とEが少しはにかむ。
Eの体はもう反応しているのが、ジーンズ越しにでもハッキリわかる。
ノンケの彼が男に服を脱がされて、それだけで勃起している。
僕との日々は少しずつ、しかし確実にEを変化させていた。