職場での体験だけど
就職して数年たち、やっと仕事にも慣れた頃
19歳になる小柄な子が、バイトとして入ってきた
名前は武雄けっこう自分好みの感じだけど、職場内で手を出すのは後々の事を考えると無理かなと半ば諦めていた
普段はノンケを装っていたから気にしないように、自分自身に言い聞かせていた
唯一武雄を含めて、気の合う仲間数人と昼飯を食べるのが、なによりの楽しみだった
『俺、女嫌いだから』そんな言葉を武雄の口から、昼休みの雑談中に飛び出した、『じゃ男が好きなんだぁ』と冗談まじりで聞き返すと
『そうですよ』と武雄も また冗談まじりで返事してきた
武雄が本当に男好きならなぁと思いながら冗談として、聞き流すことにした
そんな日々が半年くらい経った土曜日の仕事のあと、あと二日後に転勤が決まっていたAさんの送別会に出ることになっていた、もちろん武雄も一緒に
帰り支度をすませ、何人かと予約をしてある居酒屋へ、いろいろと騒ぎながらも送別会も終わり二次会に、結局 終わったのが終電も近い11時すぎになり、帰る方向が同じ武雄と二人きりで一緒に帰ることになった
武雄はけっこう酒をみんなから注がれ、かなり酔っている感じ、介抱しながら駅に向かって歩きながら
たぶん無理だろうなと思いながらも、『武雄ホテルで休もうか?』と聞いてみた
『良いですよ』といつもとは違う、ぶっきらぼうな返事
『あっ 怒ってる』と冗談っぽく言うと
『怒ってません、いきましょう』と言って駅とは違う方向にふらふらと歩きだした
後を追いながら一緒に並び『ラブホだよ、何やるか知ってる?』と聞くと 『知ってますよ』と相変わらず ぶっきらぼうな返事が返ってきた
男同士でラブホに入れるか心配だったけど、二人共酔っていたせいかどうか入ることが出来た