「おはよう!!!昨日はよく眠れたか?今日も一日ガンバろうなぁ〜〜あと一週間で日本だなぁ〜帰りたくねぇな。そういえば明日のテストどうする?」
朝から目覚めると菊池君は異常なテンションで話しかけてきた
凄く明るく話してる
なんか昨日泣いていたのが嘘みたいな
それかそれを紛らわすためにあえてテンション高めでいっているのかもしれない。
そう思うと逆に悲しくなった
二人で朝食を学食で食べていると女子組みが現れた
ヤバ!!
僕はドキドキした
微妙にキョドったかもしれない
幸子が普通に来てるし・・・
どう対応するのかな?
ぜんぜん普通にシカトしていた
菊池君は幸子に気づいたのか、まだ食べてないのに席をたった
「お前も早く食ってこいよ。俺勉強しなきゃいけないから」
ガタン
ダッダダダ・・・
あ・・・
やっぱ気にしてるんだ
「おはよう」
女子たちが僕に話しかけてきた
「なんか菊池君凄く気にしてるみたいやね」
「聡君知ってる?菊池君が昨日幸子に凄くしつこく関係迫ってきたの!」
僕は知ってたけどあえてしらないふりをした
「菊池君ってマジメな人かと思ってたのにマジいきなりがっつくからキモイ!最悪!!しかも勝手に勘違いしてアタシが惚れてとでも思ったのかしらないけど超キモイ」
幸子は凄く気持ち悪い表情を顔に表してた
女子たちは話を全部聞いたしくて皆で菊池君の悪口ばっかり
菊池君も確かに勘違いしたかもしれないけど、幸子だってあんなにモーションかければ勘違いしてしまうのに何を勝手なこと言ってるんだ
マジ腹が立った
菊池君がどれだけ傷ついてるかもしらないでよくもズケズケと
僕は怒って水をかけてやろうかと思ったけどこのあとがやりずらくなるからやめた
部屋に恐る恐る入った
菊池君はベッドにうずくまっていた
相当落ち込んでる・・・
なんか話しかけずらい
僕はそーっと授業の準備をした
「なぁ・・・聡・・・」
ビク!
「え!?何?」
「俺・・・幸子と別れたわ」
「・・・そう」
「俺マジ好きだったんだアイツのこと・・・まぁ俺のただの勘違いだったってね!いやだねぇ〜モテない男って。ハハハ・・・バカみてぇ〜〜」
少し涙目になってきた
「聡、笑っちゃえよ!!!!アハハハ・・・ウウウウゥゥ〜アア」
いきなり号泣しだした!!
えぇ!!?
僕は大の男が大泣きするのを初めて見てびっくりした
そして菊池君は僕にすがりついてきて大声で泣いた
まるで子供のように
僕はただ菊池君の頭を優しくなでてあげた
こうすることしかできなかった・・・