「あっ…」
奴の息が荒くなり不安定になる。声を出すのが恥ずかしいらしく必死に耐えようとしているのが逆に加虐心をそそる。
うなじや耳朶を舐め上げ、男の香りを楽しみながら、オレは長Tの下に手を入れた。オレの手に触れたのは省吾の肌ではなく、薄い伸縮性のあるアンダーアーマーだった。
てっきりTシャツ一枚だけかと思ったオレは、野球部員らしくアンダーアーマに身を包む筋肉質の肉体に興奮を覚え、長Tを脱がせる。
「おおっ!」
黒いアンダーアーマー越しに見える鍛え上げられた筋肉の凹凸に思わずオレは声を漏らしてしまった。
大胸筋、上腕筋、8パックに割れた腹筋、そして小さく硬く盛り上がる乳頭が、ピッタと張り付く薄い生地越しにはっきりと浮かんでいた。
はち切れんばかりに伸びきったアンダーアーマーが、省吾の身体のラインを逆に強調し、その鍛えた肉体の厭らしさを引き立てていた。
オレはベットに座る省吾の前に立ち、アンダーアーマー越しに入った筋肉のカットに沿って指を這わせ、奴の身体を楽しむ。
指が触れ、動くたびに、省吾の身体が小刻みに震え、筋肉が弛緩と緊張を繰り返し、その凹凸を見せたり隠したりする。
我慢できなくなったオレは、コリコリと厭らしく立ち上がった乳首をアンダーアーマーの上から舌先でチロチロと刺激した。
「くぅぁー!」
豆だらけで節くれ立った指を握り締め、首筋に太い血管を現しながら、省吾は喉奥から搾り出すように、静かに鳴き声を上げる。
「こいつは堕とせる」
オレが確信した瞬間だった。