光一と呼ばれた男の子と俺達のルームに戻ると皆の注目が一気に集まった。
光一は准の隣に、俺は元の位置に。
席に座り少し経つと、光一が自己紹介をし始めた。
「光一18歳です。俺少し口悪いから、そこら辺分かってくれると、嬉しいです。あと昨日、彼氏と別れました。慰めとかいいんで、誰か紹介して下さい」
どっと笑いが起こった。
18歳という若さなのか、制服の魔力なのか、みんな一斉に光一に質問しだす。みちとか光一に、可愛い可愛い連呼して、興味深々でずっと光一としゃべっていた。
俺は18歳とどう接していいか分からなかったんで、みんなの話しを聞くだけだった。
そんな中、愛斗もさっきから、喋っていない事に気付く。
俺「市ノ瀬、18歳に気後れてるの?」
愛斗「そんな事ないよ」
俺「んー大人しいからさ。面白くない?」
愛斗「そういうんじゃなくて、なんか東とかいなくなったら、しゃべる人いなくなって笑」
俺「あぁこっちはみちと谷だし、隣大河と亮佑だもんね。俺も同じだぁ。じゃあ俺と話そう」
愛斗「うん」
そして大体、場もまったりしてきて、准くんがまた何やら計画していた。
准「まだ皆と遊んでたいけど、もう3時だしそろそろ帰らないと、学校とか仕事とかある人、ヤバいと思うんで、お開きにしようと思います。
最後のゲームなんだけど、みんなの人気投票をしたいと思うんで、さっき使った紙と鉛筆を出して下さい」准「えっと、今回の飲み会のメンバーで、好きな人、タイプの人書いて下さい。名前は書かなくていいよ」と言い各々紙に向かった。 好きな人か、、、。
准「書いたら、紙を折って俺に下さい。みちはカウントしてね」
そして、みんな提出した。准「じゃあ読み上げるね。えっと、みちに一票、みち良かったね。俺に一票。
ありがとう。えっと、大河一票、おっのぶ一票。
えっとみち一票。なんで?あと俺一票。亮佑一票、大河入れたのかな笑
市ノ瀬一票、ふぅーん。
のぶ一票。光一、一票やるじゃん、以上」
准「谷入らなかったね、ざんねん。こうも?こうはキモいからだよ笑みち誰が多かった?」
みち「私と、准とのぶが同じで2票。てかさぁ誰私に入れたの?のぶでしょう」俺「実わぁ、、笑」
こう「みちるに入れたの俺だよ!みち可愛いいもん」みちが言うより先に、18歳が、マジキモいんですけどと突っ込んでいた。
みち「なんであんたが突っ込むの笑」
光一「みち姉の気持ち代弁しといた」
そして、飲み会が終了した
トイレで。
准「のぶは誰に入れたの?みちるじゃないしょ?笑」俺「秘密☆准くんは?」
准「ないしょだよ笑。市ノ瀬は?」
愛斗「言いたくないから」
准「つまんない奴」
俺「俺と市ノ瀬の他に誰かくるの?」
准「こうと光一も泊まるよお酒買って行こうね」
俺「まだ飲むの?笑」
そして、駐車場の前でタクシーを拾って解散した。大河と亮佑のタクシーが先に捕まって、あの二人絶対今夜やってる、という話しで盛り上がった。
そして光一は、みちと谷のタクシーに乗り、みちの家に泊まる事になった。
タクシーの帰り道、愛斗とこうと俺で恋愛の話しばっかしてた。
今思い起こしてみると、とても懐かしくて、遠い遠い過去のようで、もうあんなに楽しい事なんて、この先ないんだろうなって、なんだかふと淋しい気持ちになった、、、