俺は、下でいいと言ったんだけど、准はいつも下で寝てるから、という事でベッドになった。
俺「准くんさ、愛斗となにかあった?」
准「えっ?何かって?」
ぼかそうとしていた。
俺「愛斗、ここに来た事あるしょ。トイレの場所聞かずに行ったもん」
准「、、」
俺「それに、タバコ。なんで准くんが嫌いだって分かったの?」
准「、、」
俺「二人、苗字で呼び合ってるし、微妙な距離間だしぎこちなかったよ」
准「隠すつもりはなかったんだけど、俺達付き合ってたんだ」
思った通りだった。
准「でも、一年くらい前だけど。
それから連絡してなかったんだけど、今回たまたま来る事になって、まぁお互い気まずかったけど。のぶがいてくれて助かった」
俺「そうなんだ」
准「ほら、俺達付き合ってましたとか言ったら、みんな引くでしょ。だから言わなかったんだ」
俺「愛斗の事好きだった?」准「最初は。だけどケンカばっかだったなぁ。多分、お互い相性が良くなかったと思うさ。」
俺「准くんと愛斗が?キレたりするの?」
准「市ノ瀬は怒らないから逆にムカついて。全然、自分の意見言わないから、何考えてるのか、分からないし。俺の事も好きなのか分かんなくなって」
俺「そうなんだ」
准「その点、俺とのぶは問題ないね。相性は抜群だと思うよ」
俺「えへ」
その後、みちと谷との話とかしているうちに、准の声がしなくなり、眠りに落ちた。
俺は、ベッドの上から寝顔を見て、かわいいなと心底思った。
明かりを消し、毛布をかけて寝ようとすると、「こっちにおいでよ」と言う声がした。
振り返ってみてみると、准がこっちを見て、やさしい笑顔を向けている。
やばい、と思っていると、また「おいで」と言って布団をめくった。
おいで、の一言に俺は耐えられなくなり、「おじゃまします」と言って准の布団に入った。
布団に入ったはいいが、緊張して身動きが一切取れない。
准は最初上を見ていたが、態勢を変えて横向きになった。
俺も横を見てみる。するとめちゃめちゃ可愛い顔でこっちを見てきた。
目は大きくて、でも二重が重そうで睫毛が長く、前髪は黒一色で、サラサラしてて、キレイにセットされている。
唇は薄くて、でもプルプルしてて真っ赤で。
一回でいいからやらせて欲しいと思う芸能人、小池徹平みたいな雰囲気だった。
俺はもう耐えきれなくなって、思いっきり抱きしめた。すごい細くて、柔らかくて、暖かった。
シャンプーのキレイな匂いが興奮する。
准をみると、いいよ、みたいな表情をしたので、俺はキスをした。
柔らかかった。
唇を舌で一周した。
お酒の甘い味がした。
そして、唇を少し噛み、舌を入れた。
准の中は全く臭い等の味がしなくて、無臭だった。歯をなぞり、舌をさらに突っ込むと柔らかくてとろけそうになった。
舌の上、軟口蓋の辺りをなぞると、んふぅ、という声か漏れた。
俺はさらに舌を絡めると、准がめちゃエロいね、と言った。
俺はSexをしたかった。だけど、全部したら終わってしまう、飽きられると分かっていた。
俺が戸惑っていたから、准も不審に思っているようだった。
俺「准くん、俺、准くんとなまらエッチしたいけど、全部するのは違う気がするもっともっと大事にできる時まで、待ってもらえないかな?」
准は何も言わず、俺に笑顔を向けキスをしてくれた。俺は准をぐっと抱きしめ、抱きしめあったまま眠りについた。幸せだった。
朝、起きると准は体を小さくして、俺に体を寄せていた。
あまりの可愛さにキスをしてしまった。
寝ぼけまなこで、准はのぶ?おはよ、と言ってきた。
そして、准の家を出ようとすると准が急いで下りてきた。
准「もう行くの?」
俺「うん、仕事行ってきます」
准「気をつけてね」
俺「ありがとう」
准「昨日の事だけど、、」
あっ、、やっぱまずかったかな。
嫌われたか。
准「俺、待ってるから」
俺「へっ?」
准「のぶとエッチできる事」俺「ちょう、准くん、何言ってるの?家族に聞こえるから」
と同時に、准が抱きついてきて、チューをしてきた。准「これから、チューは俺からするから。伸之、行ってらっしゃい」
俺「行ってきます」
俺はうれしさで胸がいっぱいになった。
家から離れて、後ろを振り返ると、まだ准が手を振っている。
俺はなんだか、嬉しいのと、もう二度と会えない様な気がして本気で涙した。
行ってきます、、