浩二さんと話が出来たのが嬉しくて久しぶりに日記をつけた
なんでこんなに心がウキウキするんだろ
僕はこんな気持ちは初めてだった
浩二さんがいる運転するバスの時間帯はだいたい,帰りのは終バスが多い
僕はそれまで寒いなかバス停で待っていた
するとバスがきた
いつものように僕は「お願いします」
浩二さんは無言
バスが目的地まで着く
僕はなんか最後まで乗っていくたて最後まで乗った
誰も乗っていない
僕と浩二さんだけだ
「お疲れさまでした。終点の○○○です。お忘れものがないようにお気をつけてお降りください」
僕だけにかけてくれた言葉・・・
「ありがとうございました」
いつものように降りる
何か話しかけられるかな?
「今日は○○で降りないんだね?」
「あぁはい。寝すごしちゃって」
嘘。ずっと起きてたよ。
「気をつけて帰ってね」
「はい」
外は真っ暗
バスは発車する
ずっと僕はバスを見ていた
きっと今から家族のもとに帰るんだろうな・・・
さっき浩二さんの指には結婚指輪があった
男なんか相手しないよな・・・
なんか虚しい
寒いし・・・
終電もなくて僕は漫画喫茶に泊まった
そして次の日
僕は大学行く前にお弁当を買った
待っていると見慣れた服を着たオールバックの人が近づいてくる
「浩二さん・・」
思わずつぶやいた
向こうも気づいたらくして会釈してくれた
僕の胸は高鳴った
どうしよう
浩二さんは注文するとこっちにきた
「今日学校?」
「はい。こう・・じゃなかった運転手さんは今日は仕事ないんですか?」
「今昼休憩なんだ。今日は市営バス運転するから」
「そうなんですか・・」
凄く残念な顔をしてしまった
そして丁度,お弁当が出来たみたいだった
僕はそのまま浩二さんに挨拶して出た
公園でぼそぼそと食べた
虚しい
今日学校行くのやめよ
そのとき浩二さんが来た
「あれ?キミもここで食べるんだ?」
ゴホゴホ!!
いきなりの予想外の登場にむせた
なんでここに!?普通バスの運転手はそれぞれ休憩室があるのでは?
なんか二人で弁当食べるとかなんか変な感じだ
しかも親子ほど年が離れてるおじさんと(笑)
「結婚されてるんですね」
僕はさりげなく言ってみた
「うん・・・今は二児のパパだよ」
やっぱ・・・
僕は聞いておいてショックだった
「じゃあそろそろ・・・」
浩二さんは仕事に戻った
僕は一人黙々と食べた