なんでいつも僕は既婚者を好きになってしまうのだろう。
こんな自分が嫌になった
結ばれるはずもないのに好きになっても意味がない
ただの片思いでいつも終わってしまう
今度の恋はただの片思いで終わらせたくなかったのに・・・
そんなある日僕は一か八か賭けに出た
紙にメルアドと電話番号を書いた紙を置いておいた
浩二さんがバスを倉庫に入れるときに気づいてくれるはずだ・・・
もしそれを見てかけてくれたら・・・・
そんな期待をして僕は浩二さんが運転するバスに乗った
そしていつものように降りる
紙は椅子の上にわかりやすいように放置した
ドキドキしながら降りた
僕の名前知ってるのかな?
名前とメアドと電話番号
そして夜
ドキドキしながら僕はケータイを握り締めた
ぜんぜんかかってこない
そりゃあそうか・・・
いきなりそんな紙落ちてても不気味だよね
僕が半ば諦めかけたそのとき
知らない電話番号が鳴った
「はい!」
浩二さん?
「株式会社○○の採用担当の土井です。一時選考通過しました」
「あ!はい!!ありがとうございます」
ちっ
まぎらわしい
結局その日はかかってこなかった
そしていつものようにまた今日もバスに乗った
あっ浩二さん
バスの中から目があった
でもやっぱそっけない感じだった
「おはようございます」
そしていつものようにあの浩二さんのアナウンスを聞いて癒された
カッコイイ声だな
そして最後に降りた
「ありがとうございました」
「あっ!そういえばこの紙昨日忘れて帰ったよね?」
「え!?あっ。はい」
忘れて帰ったと見られていたか!笑
やっぱり。
「あの!!迷惑でなければメールしてきてもらえませんか!?」
自分でもびっくりするような言葉を言ってしまった
恥ずかしくて僕はそのまま猛ダッシュで走った
すると一時ぐらいにメールがきた
「田中です。いちおメールしてみました。よろしくお願いします。」
すげ!!マジできた!
わぁ〜〜
僕は焦りながらも返信した
「ありがとうございます。本当に返信してくれるなんて凄くうれしいです」
送信して気づいた
なんか僕が好きみたいになってるじゃん
「こちらこそ。君ぐらいの年の子とメールするのは初めてなのでよくわからないけど。そしてメールの使い方もいまいちなのて宜しく」
ぷっ!
一人にやけた
うれしくてうれしくてこの日は寝れなかった