ワクワクとか嬉しいすから☆
気になったんで、最終話書きました(笑)
ただ[話以外T話もできていないんで苦戦してます☆では続きです
3月24日
俺はその二、三日前から体調を崩していた。
暖かくなってくる一方、低気圧の影響で、気温が前の日と10℃以上下がるなんて事があり、毎年決まって、風邪を引く。
この年も例にもれず、そんなありさまだった。
だが、旅行業界のみならず決算の売上がかかっている今この時期、休むなんて事はできず、注射を打って出社する次第だ。
ただ、体を騙すのも限界があって、38℃を越えるとフラフラで歩けもしない。 この日だけはある程度、閑散だった為、上司が早退の申請を済ませてくれた。
俺は同僚と上司に頭を下げ、会社を後にした。
どんどん熱が上がり、もうダメだと分かるくらいしんどくなった。
家の前に着いた時、ベッドにありつける、と思うと救われた気持ちになった。もう玄関でもいいかも。
鍵を開けた時には半ば力尽きていた。
ドアを開けた。
テレビの音が漏れる。
誰かいる。
尚人が来てるんだ。
風邪を移しちゃいけない、帰ってもらおうか。
靴を脱ごうとした、その瞬間、、、絶句した。
靴が2足ある。
中で何が起きているかを示唆していた。
俺の中にさらに低音がズンズンと鈍く、のしかってきた。
俺がドアを開けると、ソファーで尚人とその上に乗っかって、いちゃいちゃしてる奴がひとり。
鍵を開けたのにどっちも気づいていない。
おそまつ過ぎる。
俺「人のうちで何してんの?」
一気に怒りが沸騰した。
頭が痛い、割れそうだ。
「、、」
上に乗ってんのは、、
恐らく、セフレ。
俺に似た、細くて茶髪の背が低いジャニ系のガキ。
線の細さが俺とダブり、気持ちが悪い。
二重まぶた、、、俺が一重だからな、、、
くそっ、、、
くそっ、、、
くそやろう、、、
俺は頭の中にあるガラスが割れ、破片となって粉々になり崩れる音を聞いた。 おかしくなった。
俺「お前ら、死ね、死んでしまえ」
そっからは激しいノイズ。ザァーザァーと鳴る砂嵐。 俺は耳鳴りと立ちくらみに襲われ、倒れそうになりながらも玄関を飛び出し、ふらめき走った。
走った。
殺してやる。
殺してやる。
俺は涙で涙で呻いた。
目が覚めると俺は布団の中にいた。
ここがどこだか分からない、、婆ちゃん家か。
頭元にあった携帯を開くとPM3時を表示していた。
どうやってきたっけ?
どうでもいいや。
お腹空いた。
自分の部屋に光が差し込んでいる。
俺「ばあちゃん、、起きてたの?」
祖母「のんちゃん目が覚めたのかい。熱はどうだね」俺「熱は、、下がったかもでもフラフラする」
祖母「来ていきなり、倒れこんだけぇ、なしたのと思て、びっくりしたさぁ」
俺「ごめんね。心配させちゃって。あっあと食べるものある?笑」
祖母「食欲あるなら大丈夫だわぃ。お粥作ったからおたべなさいや」
俺「あんがと、ばあちゃんてか起きててくれたん?」祖母「あぁ、編み物してたから、遅くなってまって。じゃあ、ばっちゃん寝るから、のんちゃんも食べたら寝るんよ」
、、起きててくれたんだ。ごめんね、ばあちゃん。
そしてありがとね。
あんな事があってか、そのぬくもりにウルっとした。
俺はもう一眠りすると、9時に起き、自分の家に向かった。
体調は完治とは言えないが動けないほどではない。
バスに乗り考えていた。まだいたらどうする?
俺はドキドキしていた。
もしいたら、暴れるに決まっている。
キレる用意があった。
それよりも心配だったのは金目のものと通帳、印鑑だった。
もう会う事はない。
だから、荒らされている予感があった
俺は家に着くと、まずインターホンを押した。
なんの返答もない。
想定内だ。
俺はスペアキーを鍵穴に刺し、中に入った。
様子を伺う。
靴はない。
少しホッとした。
中に入ると、どちらもいなかった。
それに何も持っていかれてないから、一安心した。
センターテーブルに目を落とすと、渡した本キーと紙が置いてあった。
紙には、ノブユキごめん、と一言添えてあった。
なんか胸か締め付けられる想いがした。
俺は、一つの恋が終わった事を悟った。
そして、この時気が付かなかったが、この心傷が大きなシコリとなって、自分の中、血液の中とでもいうべきか対流する事になる。