一馬くん☆
結構、絶交くらいまでケンカするんだけど、なんとか元に戻っちゃうんだよね。仲直りできてよかった。
東の恋はこれからめちゃ発展してくんで、よろしく☆
我ながら大胆だったと思う。
なんで、あんな事をしたのか。
冷静になって考えるとものすごく恥ずかしい。
愛斗は、どう思ったんだろう。
でも、愛斗があまりにも愛しくなって。
すっごいやさしいから。自然とああなってしまった。 抱きつくと胸に顔が埋まる。暖かさと心音が俺を落ち着かせる。
175pは俺にとって収まりが良かった。
俺は上がるエレベーターに乗って愛斗に抱かれた余韻に浸っていた。
部屋に着くとみちと谷が起きていた。
谷「愛斗送ってたんだね」
俺「う、うん」
その言葉にドキッとしてしまう。
ただ、エントランスで抱きついたので、見られてはいないだろう。
谷「この辺に買い物する所ある?」
俺「コンビニしかないよ。セコマ(セーコーマート)くらいかな」
谷「充分だよ。ちょっとみちと買い物行ってくるね」俺「うん」
二人は外出した。
俺は准の方を見た。
まだ寝てるようだ。
久しぶりに見る准くん。
ぐっすり寝てる。
寝顔をじっくり見たのは初めてだ。
顔が整っている。
カワイイ。
小池徹平と、線の細さが塚本高史を思わせる。
起きてる時は、重そうな二重。寝てる時は切れ長な睫毛がキレイで。
前髪はキレイに染められていて、サラサラで。
寝顔がこんなにカワイイなんてズルい。
また会えてよかった。
逢いたかった。
泣きそうになる。
俺は谷達が帰ってくるまで、准の隣で一緒に布団にくるまっていた。
谷達が帰ってくると、ご飯の支度をし始めた。
谷「ごめん、冷蔵庫見たら何もなかったから、余計かも知れないけど、ご飯作ろうと思って。あんまり家で作ったりしないでしょ」
俺「うん」
谷「栄養とか偏るからたまに作った方がいいよ。よければたまにご飯作りにくるから」
俺「マジで?」
谷「うん」
この言葉は本気だったらしく、谷は何回もご飯を作りにきてくれた。
谷は、みちとか准とはよくケンカするのに、俺には一回も怒った事がない。
相性がいいのかも知れない
谷「愛斗ね、、」
俺「愛斗がどしたの?」
谷「のぶと連絡取れなくなって、一番動揺してたんだよ」
俺「そうなんだ」
みち「みんな、驚いたけど愛斗の落ち着きのなさは半端なかった。みちが思うに愛斗、のぶの事好きなんだと思うさ」
愛斗が俺を??
俺は思わず、声を上げた。俺「えっ、、それはないよ」みち「だって、愛斗の事は結構前から知ってるけど、私たちといても、自分からは全然しゃべんないし。ただ笑ってるだけ。
のぶといる時は、異様にしゃべるから、びっくりだよね」
そうなんだ。
いつもよく話してくれるから、愛斗が話さないとか意外だった。
谷「のぶを探すために、愛斗、のぶの会社20件以上回ったんだって。手稲まで行ったって言ってた。准も協力して同じくらいだったらしいけど」
、、、マジでか。
愛斗、そんな事、一言も言ってなかったじゃんか、、准くんも。
そう言えば、愛斗、確かに俺に会った時、ここでよかったんだ、と言ってたっけ。それに准くんも。
すっげぇありがとう。
何も言わない愛斗と准が凄くカッコ良く思えた。
ご飯が出来上がると、准も起きだして、一緒にご飯を食べた。
はなまるマーケットを見て笑ったり、いっぱいしゃべった。
少しくつろいだ後、俺が会社に行く時間になって、解散した。
みち「あんたのせいで全然寝れなかったんだからね」俺「ご、ごめん」
谷「のぶ、謝る事ないよ。みちはすぐ寝たでしょ?」准「みち、イビキうるさかったよ」
みち「あんたもね」
俺「笑っ
じゃあ俺こっちだから」
准「うん。じゃあね。仕事頑張って」
俺「みち、谷、准くん。ありがとね」
「あぁ。じゃあバイバイ」
准たちの後ろ姿を見て、俺のためにやさしくしてくれたみんなが、本当に欠けがいのない友達なんだと実感した。
これからは絶対大切にしよう。
心に誓った。
会社から帰り、家に着くと谷と准からメールがきていた。
お詫びとお礼のメールを送った。
愛斗からメール来ないかな?携帯をこまめにチェックし、センターにも問い合わせしていた。
そんなこんなで、知らぬ間に携帯抱えたまま寝ていて。
うっすらとした意識の中で、部屋のチャイムが鳴っている事に気づく。
部屋が暗いし、寝惚けまなこで、なんとかインターフォーンまで辿り着いた。 俺「はい。もしもし」
「伸之?やっぱこの部屋番号でいいんだ。愛斗だけど部屋に行ってい?」
俺「あ、、う、うん」
やっばっ、愛斗が来た。部屋が、、スーツ脱ぎっぱなしだし。ご飯の皿、片付けてないし。
散らかってるし。
うわ、髪寝癖ついてる、、 俺は愛斗がエレベーターで向かってる間に、とりあえず散らかっているものを見えない所に突っ込んだ。ピンーポンー
愛斗「よっ。きちゃった」
きちゃったじゃないから。俺「上がっていいよ」
愛斗「サンキュー。おじゃまします」
でも、なんだか、、嬉しかった。