佐伯先生の部屋はとても綺麗だった。専門書の多さにはびっくりしたけど、几帳面な性格が伝わってきた。
「ビールでいい?ビールしか無いけど笑」
「はい。ありがとうございます。今日はご馳走になっちゃってすいません。研修医なのに笑」
「また馬鹿にしたな笑 」
「看護師にかまってくれる先生あんまりいないんで新鮮でした!」
「飯島くんくらいしか本音で話せる人いないからさ〜」ニコッ
「またまた〜」
お世辞でもそう言ってくれて嬉しかった。
いろいろ話しているうちに佐伯先生は寝てしまった。相当疲れているんだろう。ベッドのところにあった毛布をかけて、しばらく見とれていた。
俺も次の日は仕事なので帰った。
それから、たまに飲む仲になり、佐伯先生の家にも行くのが普通になってきていた。
こうやって優しくしてくれるのはすごく嬉しかった。でも、やっぱり辛かった。
辛いけど、誘ってくれると断れなかった。
そして、たまたま次の日の休みが重なったので、ご飯に行くことになった。
そして俺は帰ろうと思ってたが、佐伯先生が
「俺ん家でちょっと飲もっか。明日休みだから時間気にしないでさ」
そして先生の家にまた来てしまった。ばかだなぁ〜自分。。
そして先生は泊まって行きなよと言ってぶかぶかのスエットとTシャツを貸してくれた。
洗剤とちょっとタバコのにおいがして、先生のにおいが好きなので、何度もにおいを嗅いでると
「臭かった?」
「いえ、佐伯先生のにおいがします」
自分で言って恥ずかしくなった。先生もちょっと恥ずかしそうにしてた。
「今日は美味しいワインあるよ〜」
といって先生はワインボトルを持ってきた。
そして結局二人で二本ボトルをあけた。二人ともあまり強く無いので結構酔っ払ってしまった
先生は俺以上に酔ってる
「飯島くん身長何センチ?笑」
「ぐさっ!168しかないですよ〜傷付きました」
「ごめんごめん!小さくてかわいいなーと思って」
「はいはい。。先生は?」
「183だよ」
「無駄にでかいですね!」
「無駄ってなんだよ〜」
と言って先生は後ろから羽交い締めにしてきた
「ギブギブ!苦しいです。先生飲むとキャラかわりますね」
「そうかな〜そんなことないよ。」
と、今度は抱きしめてきた
俺は何事かとパニクった
「先生飲み過ぎたみたいですね。。もう、寝てください」
そして俺がベッドまで連れて行き、俺はソファーで寝ることにした
「一緒に寝よう」
先生はそう言って俺の腕を引っ張りまた後ろから抱きしめてきてそのままベッドに横になった