自分は小学生からずっとサッカーやってていまも続けているんだが高校時代、同じ部活に大地ってやつがいた。
大地は唯一無二の美男子系ではなくみるからにサッカー部って感じのかっこよさで色黒で髪はツンツンって感じで何より笑顔がさわやかで女からも絶大な人気があった。
大地はサッカーが大好きな純粋なやつで竹を割ったようなさっぱりした性格でその性格がまた余計によかった。
俺自身あまり話すほうではなかったので大地のような性格のやつとはいやすかったので部活内でも俺は大地とは仲がよかった。
俺は当時男には興味があったが、部活でもみんな女の話ばっかしてるし、自分が男が好きとは認められなかったので意識しないようにしていた。
だが俺も大地に惹かれているのはなんとなく気づいていた。
夏休みのあるとき、家族旅行で海外旅行に行くことになったが俺自身は部活があったし一人っ子ということもありもう親と行く気などなれなかったので留守番することにした。
その日も部活が終わって帰りに大地と話したとき
「俺の親来週からしばらくいねーんだよね」
と、何気なく話したら大地が
「マジ?じゃあ来週お前んち泊まりにいっていい?」と、言ってきた。
「おう、いいよ。誰か誘う?」
「んー、どちらでも。任せるわ、テキトーに声かけといて。」
その時は大した思うところもなく返事をしたが大地と別れた後、だんだん興奮していく自分に気がついた。
今まで合宿や何人かで大地と泊まったことはあったが二人きりでのチャンスは初めてだ。
大地と二人きりで過ごしてー。
そう思った俺はわざと誰も誘わないことにした。
それ以来俺は大地のことを余計に意識していた。