そして泊まりの前日、大地から
「おい、明日どうする?」
と、聞かれ俺は、
「結局誰も捕まらんかった、俺は二人でもいいけど?」
と、答えた。実際は誰も誘っていない。
「マジか、じゃあ二人でいいか、ウイイレやりまくるべ。」
と、あっさり答えてきた。大地の性格上、そう答えるのは予想できたが実際に聞くと余計高揚させた。
あの大地と一晩二人きりだ…
そして次の日、その日も午後練を終えた。
部活後、大地は白のポロシャツにハーフパンツ、サッカーのソックスをくるぶしまで下げ、ずっと履き続けてるであろうひもを緩めたボロボロの黒のトレーニングシューズ、そして部活道具の入ったカバンというまさに部活帰りという格好をしていた。
それをみて俺は大地を抱きしめたく無性に大地のにおいを嗅ぎたくなった。
大地のことを抱きしめて汗くさいにおいめっちゃ嗅ぎてえ
興奮する気持ちをなんとか抑え、俺らはぷらぷらしたりゲーセンに寄ったりして飯を食った。気がつけばもう23時前になっておりそのまま帰ろうかと思ったが大地が
「酒買ってかね?」
と言い出した。
俺は
「いいけど。」
といい、酒を買うことにした。
俺らはみるからに高校生って感じだったがなんとか酒を買うことができた。
うちに帰る途中、公園で大地が
「ちょっと語り合おうぜ〜、夜の公園とか超いいじゃん」と言ってきたのでそのまま公園で飲むことにした。
話の内容はだいたい女の話だった。俺はそのとき彼女はいなかったが大地は当時彼女がいた。
「お前まだやってねーの?」と俺が聞くと
「そう、俺まだ童貞なんだよ笑」大地がそう言った。
俺の同期のサッカー部はチャラいやつは多いが意外とビビりも多く、彼女がいても童貞ってやつは他にも結構いた。
大地が童貞なのは俺は知っていたがその時は
こいつ、こんなさわやかでモテるくせにまだ童貞なんだ…
という考えがやたら俺を興奮させた。