やりとりを始めて3日が過ぎた。
俺たちはお互い合わせて400通以上メールをしていた。
シンヤ≪こんなメールしたん初めてかも!タクに会ってみたいわ。≫
俺≪俺も短期間にこんなメールしたの初めて。俺もシンヤに会ってみたいな。≫
シンヤ≪明日の夕方とか空いてる?よかったら会おうよ。≫
俺≪学校終わってからなら大丈夫だよー。5時くらいかな。≫
シンヤ≪じゃあ決定やな!どこで会う?≫
俺≪シンヤの最寄り駅いろいろあるからそっち行くわ。≫
シンヤ≪来てくれるん?ありがとう。6時くらいに○○駅で待ってるな!≫
俺≪了解でーす。≫
遂にシンヤに会える。どんな人なのかな?
メールのイメージでは爽やかな優しいお兄ちゃんって感じ。
そんなことを思いながら俺は遠足の前夜みたいな感じの夜を過ごした。
次の日、授業が少し長引いて終わるのが少し遅くなって
10分くらい遅れてしまうことをシンヤに伝えた。
俺≪遅れてごめんね。着いたよー!≫
シンヤ≪どこにいてるん?≫
俺≪改札の前にいる。赤いパンツで黒のパーカーのヤツ。≫
すると前からシンヤらしき人が歩いてきた。
あの人かな?とりあえず向こうから声掛けてきてくれるの待とう。
シンヤ「タク?」
俺「そうやで!はじめま・・・」
【ガシッッ】
シンヤはいきなり俺の腕を強く掴んだ。
シンヤ「お前遅いんとちゃう!?」
俺はとっさに「すみません…」と、かなり怯えた声を出した。
シンヤ「とりあえずいこっか。」
俺「はい。」
つい敬語を出してしまった
え?いきなり何!?全然イメージ違うやん!!
俺はこのままどこか連れていかれて何かされるんかな…。
と、かなり怯えながら彼に着いていった。
シンヤ「とりあえず喋りたいからファミレス行こう。」
俺「うん…。」
シンヤ「どうしたん?なんか元気ないけど。」
俺「べ、別に何もないよ!」
シンヤ「そっか!俺なんかしたんかと思ったわー」
その後シンヤはさっきの怖さは誰かにとりつかれてたんじゃないのかと疑うくらい
ホントに面白い話をいっぱいしてくれてシャイで緊張しいの俺にとって
とても楽しい時間を過ごすことができた。
それに写メよりもっとカッコ良くて、スッとした顔立ちをしていた。
メールの時の【爽やかな優しいお兄ちゃん】というイメージとは違うけど、
ノリで生きてるって感じだった(笑)
付き合うとかそういうのは別として、いい関係になれそうだなって思った。