俺はなんとも言えぬ興奮を感じながら大地のトレシュを鼻に押し当てた。
く、くせー…!や、ヤベー、大地のやつあんな爽やかなくせに…
ムワッと蒸れた感じのにおいがたちこめる。まさにさっきまて履いてたのがわかる。大地のトレシュは激臭ではなかったがさすが普段履いてるだけありかなりのにおいを放っていた。
俺は大地の爽やかさとどこかの雄臭い野郎が履いてたようなのにおいを放つトレシュとのギャップで気が狂いそうになった。
それだけでも何発もいけそうだったのだが大地自身をみながら嗅ぎたくなったのでトレシュとカバンを持ち部屋に戻った。
部屋に戻ると大地はやはりベッドで寝ていた。
しかも今度はいびきをかいていた。
俺はまず大地の寝ている姿がみたくなりおそるおそる携帯の明かりを使 い、大地をてらした。
大地は仰向けに、肌とは対称の白いポロシャツ、ハーフパンツにサッカー ソックスをくるぶしまで下げたまさにさきほどまで外にいたときと同じ格好で寝ている。
俺はそのまま明かりを大地の顔のほうに持っていった。
明かりで起きるかもしれないということは考えたがこれだけいびきをかいていれば起きないだろう、俺にはなんとなくそんな気がした。
大地の顔に光が当たる。
しかし大地は何も反応さなかった。
大地は口を半開きで寝ていた。
小麦色に焼けた大地の肌にはニキビもヒゲもなかった。
キリッと整った眉毛。すっと通る鼻筋。
寝顔であっても大抵の人は大地はカッコイイ部類に入ることは想像できるだろう。
そんな大地の顔を確認し俺は大地の足元に移動し、光をあてた。
ついに大地本人のにおいをかげる…