たさん、RAIさん、ミーイくんさん、宙さん
コメントありがとうございます。
続き書きます。
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学校中に最終下校の音楽が鳴り響く・・・。
心「そろそろ帰ろか。」
紘「うん。帰ろう。」
心「ほら、立てよ。」
そう言って一足先に立ち上がった、心ちゃんが俺の腕を掴んだ。
俺も立ち上がる。
心「あ、ごめん。さわちゃったな。」
紘「ううん。大丈夫。なんか今は大丈夫だった。」
何でだろ?すべて話せたから?
なんか、心ちゃんに触られて、すごくドキドキした。
このキモチは何だろう・・・。
そう思った瞬間だった。
心「なぁ、ウチに来ない?」
紘「ん?別に良いけど何で?」
心「いや、今日親いなくてさ、ほら・・・寂しいじゃん?」
紘「そうなんだ・・・。つか心ちゃんも寂しがるんだね。」
心「何それ?俺に感情ないみたいじゃん。」
紘「俺にはポジティブ系の感情しかないように見えるけどね。」
二人で爆笑してしまった。
そんな他愛もない事を話しているうちに、心ちゃんの家に着いた。
紘「おじゃましまぁす。」
心「だから誰もいないって。」
紘「そっかそっか。」
心ちゃんの部屋に通された。
心ちゃんの部屋は以外に広かった。
シンプルな感じにまとまってた。
紘「あ、スティッチじゃん!!」
俺は大きなスティッチのぬいぐるみを発見した。
心「紘毅も好きなの?」
紘「めっちゃ好き。家に結構あるよ!」
心「そうなんだ。これは、5千円くらいかけて取った。」
紘「ホントに好きなんだな。」
心「うん。まぁ紘毅の方がもっと好きだけど・・・。」
え?いまなんて?
俺の方が好き?
冗談やろ?
紘「心ちゃん?冗談よしてよ。男同士じゃん。」
心「なに勘違いしてんだよ!友達として。」
紘「だって真剣な顔して言うんだもん。」
心「やっぱ紘毅はかわいいな。あっやべ・・・また言っちまった。」
やっぱりかわいいと言われる事にまだ恐怖心があった。
少し、体が震えだした。
紘「・・・・・・・」
心「ごめんな。ついうっかり・・・。」
紘「だ、大丈夫。俺の方こそごめん。こんなんで。」
心「紘毅が謝ることじゃないよ。悪いのはあのセンコウだろ。」
紘「うん。」
大丈夫か?そう言いながら心ちゃんは俺を抱きしめて来た。
あったかい。
心ちゃんならなぜか触られても大丈夫だった。
言葉にはまだ抵抗があったけど。
心「ごめん。おれ何してんだ?」
紘「大丈夫。心ちゃんに触られるのは。たぶん、さっき全部話したから。」
心「そっか。紘毅・・・」
紘「ん?なに?」
心「俺さ、力になれるかわかんないけど、紘毅がさ普通に戻れるように支えるよ。」
紘「アリガト。心ちゃん。もう少しこうしててもいい?」
心「うん。いいよ。」
心ちゃんの温もりに、匂いにずっと包まれていたかった。
紘「アリガト。だいぶ落ち着いた。」
心ちゃんから離れた。
心「紘毅・・・。ちょっと来て」
紘「うん。」
心ちゃんに続いて部屋を出て着いていった。
心「この部屋開けてみ。」
紘「うん。」
ドアを開けると学校の部室よりは狭いけど、防音仕様になっている部屋だった。
紘「何これ?すごくない?」
心「家建て替えるときに親父にわがまま言ったんだ。これからは、ここも俺らの部室だからな。」
紘「うん。」
心「なぁ、今日泊まって行けよ。」
紘「でも悪いから帰るよ。」
心「俺は、紘毅といたい。」
紘「何それ?おれ彼女じゃないし」
笑いながら言う。
心「もっと近づきたいんだ。紘毅にさ。」
心ちゃんの熱烈アタックに負けた。
紘「わかった。親に電話しとく。」
これから起こる事を予想できずに心ちゃんの家に泊まる事にした。