そのヒトの名前は喜美緒。
28歳で大手のメーカーに勤めてる人だった。
趣味はアウトドア
サッカーにサーフィンが大好きなどこか憎めない感じの人だった。
初めは緊張して相手の顔がみれなかったけど、喜美緒の優しい雰囲気と、話の面白さに徐々にほだされて、ボクは居心地の良さを感じていた。
喜美緒さんって話しやすい・・・。
そう思ってからのボクは自分のことを沢山話し出していた。
喜美緒さんはボクが話すのを微笑みながら聞いてくれていた。
その姿をみて喜美緒さんが大人に見えて、ボクは急に恥ずかしくなって黙ってしまった。
ボクって子供だな・・・。自分のことばかり・・・。
無言になって、急に携帯電話をいじってごまかすボク。
喜美緒さんはボクの頭を撫でた。
びっくりして喜美緒さんをみると、優しい目をして微笑みながら
喜美緒「悠君はホントに可愛いだね。」
ボク「可愛いくなんかないよ・・・。ただ、ガキなだけで。ひょっとしてバカにしてる?子供だなって・・・。」
喜美緒「してないよ。俺を信じて自分のことを話してくれる悠君はホントに可愛いくおもってるよ。もっと悠君の話し聞きたい。もっと悠君のこと知りたいと思ってる。お願いしたら困る?」
ボク「えっ・・・困らないよ別に。それにボクも喜美緒さんのこと知りたいと思ってる。」
そう言ってボクは恥ずかしくなった。
だって、好きだって言ってるみたいな気分だったから。
前をみると喜美緒さんがニッコリ微笑んだ。
 ボクの胸にドキドキ感が・・・。
喜美緒「悠君はこの後予定は?」
ボク「別にないっすよ。」
喜美緒「じゃあ、ドライブ行こっか。海まで!」
ボク「行きたい!」
喜美緒さんはボクの肩に手をまわしてがっちりと肩を組んだ。
喜美緒「よーし!じゃあ海に向かって走るぞー!」
そう言ってはしゃぐ喜美緒さんが子供っぽく見えて、ホントに好きになっちゃうかも!って思った。
テンションがあがったボクらはふざけながらクルマに滑り込んだ。
14時前に海に出発!!