どうしよう…。仕事の事なのになかなか健ちゃんに声かけられない…。
1週間のブランクってこんななんだ…。
そんな俺を見かねてミサちゃんが健ちゃんに話しかけた。
美「けーんちゃん!とーまちゃんが呼んでるよ!」
呼んでるって、俺が健ちゃんに話しかけられないから呼んできてっていうような頼みなんてしてないよ…。
健「なんすか?」
俺「う…うん…。店長からけ…健ちゃんをトレーニングするように頼まれてさ…。」
気まずい雰囲気が流れた。と思ってたのは俺だけなのか、しばらくの沈黙の後
健「いいっすよ♪」
と笑顔で答えてくれた。この笑顔…たまんないよなぁ…。
俺「んで、これをこうするとこうなるわけ。OK?」
健「覚えた!ってか阿部さん教えるの上手すぎ!」
また、阿部さんか…。まいっか。
俺「まじで?そういってくれるとうれしいよ♪」
健「阿部さん、顔真っ赤っすよ☆」
健ちゃんに褒められたからうれしくて、恥ずかしくて、赤くなってたんだと思う。
俺「う…うっせ!!」
俺「とりあえず俺が教えるのはここまで。」
健「次も阿部さんに教えて欲しいな(笑)阿部さん本当に教えるの上手いから俺も覚えがいがある♪」
俺「ありがとう♪健ちゃんもすぐ覚えてくれるし教えがいがある☆」
健「えへへ♪」
もう!その顔もイイ!!
俺「さっきの言葉返してあげる♪健ちゃん顔真っ赤☆」
健「うっせーよ♪っか、阿部さん、後で話あるんで仕事終わったら待っててくれます?」
俺「…いいよ♪」
あの時の話かな?もし、嘘だったら俺すげぇショックだよな…。でも、あの日、健ちゃんが泣きながら話したことは嘘とは思えないんだよな…。