大学の授業もなく、その日自分は寝ていた。弟は、高校1年生であり中学の義務教育から解放されたとは形ばかりで、実際には部活部活の日々なのだろう。
体は小さなくせに、朝早くから大きなスポーツバッグを背負い込んで、懸命に練習へ急ぐ。そんな生活をしているのだろうと想像していたが、弟へのイメージが一新したのが、その日だった。
弟は、その日こっそりと午前中に帰ってきた。うちは自分が小4の頃から母も働いており、夜8時くらいまでは家を空けることが多かった。寝ていた自分は、弟が誰かと話していることに気づいた。
女の声だ。「うちなんかと違って、慧悟はしっかりしてんじゃん。」「そんなことねえよ。」会話からすると弟の慧悟のことをよく知っている女なんだろう。年代も慧悟と同世代なんだろうと思う。
弟は、しばらく女と話していたはずだが、今は妙に静かになった。弟は見た感じとしては、普通よりも小柄な細身で、知り合いからはよく「HeySayJUMPの岡本圭人くんに似てるね」と言われている。実際、そのような髪形をしているし、兄の目からしても決して不細工な弟だと思ったことはなかった。
自分は妙な事の成り行きが気になり、様子を伺い耳を澄ませていた。
何かペチュペチュと音が鳴っている。想像を巡らせながら、自分は思い切って覗き見することにした。
自分の部屋と弟の部屋は小学生時代に部屋を与えられたときから構造自体変わっておらず、今どき障子という古い構造になってしまっている。その障子を少し開けて家具を少しずらせば、様子がありありと分かってしまう。小学生時代に、お互いに障子の向こうから鉛筆を刺したり、自分の領域に入った侵害者と喧嘩をしてカカトの跡が残っていたりするのが、今では懐かしく感じる。
障子に近付き向こうが見えた時点ですぐに理解した。弟は女にフェラをさせていた。
意外だった。弟は自分よりも弱かったし、女なんかに気軽に声をかける性格でもない。また、ちょうどいい位置で、二人が行為に励んでいるのが見通せる。
ちょうど自分は弟のペニスが女の口にジュプジュプと吸い込まれており、ときどき口から離されると血管が浮いたペニスがいやらしく照り輝く。
自分は女には興味がなく、むしろ嫌悪感さえ感じるので、ここにこのような文を書くことさえ憚られる。しかし、相手が女でも、男がいやらしい行為をしている現場を見ると、興奮してしまう現実があった。しかも、その男というのが、自分が一番よく知っている弟なのだから、不思議な感覚だった。
フェラをされている弟のペニスの、敏感であろう先の部分は少し黒っぽい赤色であり、サオの部分は茶色っぽい肌色をしている。まあ、自分が高校生のころのペニスの色と似たようなもんだろう。
高校生の弟のペニスを見て興奮してしまい自分は、ジャージの上から自分のチンチンを握ってまじまじと向こうを注視してしまった。
弟のペニスは感じると、どうやらピクンと上に動く反応を見せるらしい。時々ペニスの先が見える時があり、先の口からトローっと糸を引いているのも分かる。
自分もジャージの前に手を突っ込むと先が濡れているのがよく分かる。目で弟のペニスの糸引き汁を見ながら、指で自分の汁の冷たさを熱いチンチンに塗っていると我慢できなくなってきた。