午後の最後の授業が終わると、部活棟に走る。
そこで着替えを済ませたら、すぐに部活へ。
それが俺の日常だった。
「ふぁ〜あ…………腰いってぇ」
昨日は遅くまでセフレとやっていた俺は眠気と腰の疼痛を感じていた。
「先輩、彼女とすか? 激しいっすねぇ!」
後輩の笑い声が聞こえた。
それを俺は聞き
「うっせーな。何でもそっちに結びつけんじゃねぇよ」
と返す。
学校では硬派なキャラクターで通している。
中学時代からその片鱗は見えていたが、どうやら俺はモテるらしい。
女に興味は無いのでどうでもいいのだが、一応カモフラージュの為に彼女はいた。
といっても手は出していないが。
「よし、じゃあ始めよう」
品行方正、成績優秀、ついでにスポーツも出来る。
自分で言うのも気恥ずかしいが、完璧だろう。
こんな完璧な俺が男たちの手で汚される。
想像するだけで勃ってしまう……。
「あれ? お前なんか勃ってないか?」
同級生にそう言われて、今がどんなときかを思い出す。
「なわけねーだろ。早く始めよう」
俺は主将として籍を置くテニス部の活動を開始した。