少し気まずいまま余計な事は話さず潤に服の位置、接客の対応の仕方など教えていた。
店長「おい悠哉!潤希にちゃんと教えてるかー??」
一段落ついたのか裏から店長が出てきた。
悠哉「はいっ...一通り教えました。」
あんな事があった後だ。
全くテンションが上がらない。
店長「元気ないみたいだけど体調悪いのか?じゃあ潤希は今から実際に接客してもらうぞ!わからない事は俺とか他の人に聞いてな!悠哉もう帰っていいぞー!お疲れさん。あと悠哉明日休んでいいからなー!今日の振替休日って事で!!笑」
悠哉「あっ..はい!!お疲れっしたーっ。」
正直潤と気まずかった為ほっとした。
帰り道にスタバがあるので休憩する事にした。
コーヒーを飲みながらぼーっとしていると携帯のバイブに気づいた。
メール受信 一矢
「明日仕事休みだよね?遊びいこーっ!!悠哉が好きなとこ行きたいっ♪」
悠哉「情報早いな...やっぱ一矢がいるって考えただけで元気でるな。」
「おっけー♪じゃあ明日ラウンド1いこっ!!」
悠哉「じゃあそろそろ帰ろっかな..」
メール受信 一矢
「了解っす♪めっちゃ楽しみ!!明日朝の10時に駅集合ー!!」
疲れてたのか家に帰りついてすぐに寝た。
次の日の朝になった。
起きて外を見ると雲1つ無い晴天だった。
悠哉「えーっとこれって一応デートだよな...服何着ていこー!」
結局いつもと変わらない服装で駅に向かった。
悠哉「15分前かー..早く来ないかな一矢。」
すると走ってくる一矢が目に入った。
一矢「悠哉来るのはやーっ!!早くいこーっ!サッカーしたいっ!!笑」
やっぱり一矢の笑顔が1番癒される。
一矢と会うだけで結構元気が出た気がする。
その後ラウンド1でサッカーをしたりバレーをしたりボーリングをしたり...結果は一矢に全敗...
悠哉「楽しかったー!てかっ!一矢運動神経よすぎだしっ!!何1つ勝てない俺って...ダメじゃんっ!!笑」
一矢「ははっ。でも悠哉かっこよかったよっ??あとはいこれっ!」
そう言うと一矢は青いリボンがついた黒い箱を取り出した。
悠哉「えっ!?なにこれ?」
一矢「兄ちゃんに聞いたんだけど悠哉今日誕生日でしょ?昨日プレゼント買いに行ってた!!開けてみてー?」
ゆっくりリボンを取って箱を開けると時計が入っていた。
悠哉「一矢...ありがとう」
涙が溢れてきた。
昨日の迷いなんてふっとぶぐらいの一矢のサプライズ。
一矢を一生大切にしようと心に誓った。
一矢「泣かないでよっ!!びっくりした?今日こそは俺の家泊まってねー?家族みんないないし..変な事しないから!!笑」
にこっと笑顔で見つてくる。
悠哉「...うん..ほんとありがとう。」
2人はじゃれあいながら一矢の家に向かった。