「男って、ここに挿れるんだろ?やっぱ小さい穴だな…」
Mは俺のアナルを指先で触って、やがて人差し指を突っ込んできた。
「いたっ」
「あ、わりい。ケツの穴じゃ濡れないよな。どうすればいい?」
「シャンプーかなにかで…」
Mに風呂場にある弱酸性のシャンプーをとってきてもらい、ローションの代わりにした。
Mは今度は中指をアナルにいれた。珍しい実験を覗きこむ小学生みたいな顔になってたのがおかしかったけど、すぐに女に手マンするように、指を激しく動かしはじめた。
「んっ…、ぅん…」
指をただ出し入れするだけでなく、腸壁にこすりつけるような動かしかたは、やっぱマンコをいじるときのノンケっぽい。それが声が出るほど気持ちよかった。
ただ、ノンケのMにそんな声を聞かれるのが恥ずかしくて、俺は片手で口を必死に抑えていた。でも、それでも漏れる息が、なんだか泣いてるみたいで、よけいに恥ずかしくなってしまった。
「気持ちいい?」
Mが熱っぽい目をしながら聞く。俺は小さくうなずいた。
「…じゃあ、声ガマンするなよ」
Mはそう言うと、いっそう激しく指を動かした。
「あっ、あ…!」
その快感は、もう声を抑える余裕もないくらいだった。Mは腕の筋肉を浮き上がらせ、額にうっすらと汗をかきながら、アナルを責めたてる。
「あ…、ああぁ…」
腰が勝手にくねるように動いてしまう。気持ちよさで頭までぼーっとしてきた。
「すげぇ、マジ興奮する…。男もこんな風になるんだな…」
Mも、どこか余裕のなさそうな声でいった。
「もうぐちゃぐちゃだよ。そろそろ…」
Mは指を止め、抜いた。
顔を上げると、Mのチンポはもうギンギンになっていた。
「男相手に、こんなに固くなってる…。マジすげえ」
Mはベッドをきしませながら、俺の上に覆いかぶさってきた。
「…いい?」
見下ろしながら、かすれまような声で聞く。俺は、また無言でうなずく。
するとMは、俺の足を大きく広げさせた…。
続く。