男を見つめていたら
どんどん変な気分になってきて
頭の中がぼ〜っと温かくなる様な..
色んな衝動がジリジリして
たまらなかった。
フと彼がこちらを向いて
勿論俺は見つめている訳だから
目が合ってしまう。
いつもなら大抵すぐ目を反らすのに
感覚が少しマヒしていたのと
『あわよくば』を期待した
挑発も合わさって、
トロンとした目で彼を見続けてしまった。
目が合って、彼はニコッと少し微笑んでくれる..
俺は顔色一つ変えずに
彼を見つめ続ける。
不思議に思ったのか、
彼が近付いて来て
俺の前にしゃがみ込む..
『大丈夫?気分でも悪い?』
車両接合部分の扉の前のスペースに
地べたで座り込んで
しんどそうに自分を見つめる男の子を見て
心配になった..という所だろう。
『あっ、すいません。 大丈夫です.. 昨日あんま寝て無くて、電車揺られてたら気持ち悪くなっちゃって…』
『でも、もうだいぶ良くなりました』
すぐ傍にいる彼に
頼りなさそうに少し笑ってみせる。
『そっかそっか! カワイイ子が俺の事じっと見つめてるからさ、何事かと思ったよ〜!』
安心したみたいで、冗談まじりに笑いながら話してくれる..
カカッ と悪戯っぽく笑った顔を見て、
始めて彼の事をカッコ良いと思った。
俺はそのまま目線を下にずらし
しゃがんでる彼の股の辺りに目をやる..
立っていた時からピチッといやらしく強調されていたのが
しゃがんだ事で、余計に布が引っ張られ
股の間の膨らみから
もう目が離せなかった..