それから一週間くらいして、とある居酒屋で飲みに行くことになった。待ち合わせ場に先に着いてまっていると、りきくんがやってきた。チノパンに革ジャンの男らしい格好で登場したりきくんは眼鏡をかけてすごく大人っぽくなっていた。
「おぉケン!久しぶりやな」
やっぱ、りきくんはかっこいいと心のなかで思った。
「りきくん、高1以来くらいやんな?元気してた?」
久しぶりの再会に話しは弾みながらいざかやについた。
「ケン、彼女とどうなん?」
「とっくに別れたわ。最近は居らんなー」
「まじで?お前雑紙にのってるくらいやねんから、女作らんと遊びまわってんねやろ?笑」
「そうでもないねんなー」
そんな話をしながら、三時間くらい延々と話し続けて、二人とも結構酔ってた。
そろそろ出よかーと言うので
「えー、まだ飲もーや」と俺が言ったら
「んじゃあ、俺ん家で飲みなおすか」
ということで、りきくんの家に行くことになった。
そこから電車で結構近い駅の近くのマンションにりきくんの家があった。綺麗な茶色で統一された部屋でオシャレなリキくんらしかった。ソファーに並んで座って、テレビをみながらテーブルにツマミを並べて、乾杯した。三本くらい飲んだ時くらいに、突然リキくんが手を俺のアグラかいてる膝の上においてきた。仲いい間柄だし、特に気にしてなかったら、それからもボディータッチが多く、段々俺も意識し出してきた。テレビに集中しようとするが、手が気になって次第にチンコが立ってきてしまった。これはまずいなと思い、
「リキくん、俺そろそろ帰るわー」
と、立ち上がった。
すると、バっと手をつかまれて何かいいたそうにあのー、あのさを繰り返してる。
「はっきり喋れや!笑」
と俺が言うと、
「お前さ、ゲイなの?」
「・・・。」
頭ん中が真っ白になった。