全裸でM字開脚をする青山浩介とそれを囲むように見つめる大勢の目
全裸というだけで
全てをさらけ出しているのに
M字開脚をすることで
誰にも見せたことないだろう毛だらけのケツの穴まで大衆にさらしてしまったのだ
「…青山先輩あんなキレイな身体してんのに肛門は毛だらけなんだな…」
誰かがボソッとつぶやくと、それを聞いた教室がドッと笑いに包まれた
誰にも見せたことない毛だらけの肛門を見つめられ笑われる…
さぞかし脚を閉じたかっただろうがヌードモデルという以上、それは許されない
恥ずかしい思いをしても笑われ続けるしか青山浩介には選択肢がなかった
教室の皆が笑っていたが
僕には何も面白いとは思えなかった
ただ全裸で恥ずかしいポーズをとるだけの青山先輩を見たって何も面白くない
もう全てに飽きてしまっていた
そろそろ終わりにしよう
僕は心の中でつぶやいた
台の上で大股を開いている先輩もじわじわと汗をかき始めている
さっきの
イチジク浣腸が効いてきた合図だ
僕は立ち上がり
デッサン用の真っ白いキャンバスを両手に抱え
先輩のもとへゆっくり歩いていった
真っ白のキャンバスを先輩の前に置くと
かたく目を瞑っていた先輩は目の前に来た僕に気づき
小さな声で
「…もう許してくれ。ウンコでちまう」
と皆に聞こえないように囁いた
「え?先輩ウンコ出ちゃうんですか?早くトイレに行って下さい」
僕はわざと教室中に聞こえるように大声で復唱した
また教室がドッと笑い声に包まれる
僕の「トイレ行って下さい」という言葉に反応した青山先輩が立ち上がろうとするが
トイレになんか行かす訳がない
青山先輩、あなたはここで死ぬほど恥ずかしいコトをするんだよ
これで最後…
僕はポケットに手を突っ込んでリモコンのスイッチを入れた
そしてダイヤルをいきなり「強」へと回した
次の瞬間
「ブビビビビッ!!」
という破裂音が響き渡り
M字開脚をしていた青山先輩の毛だらけの穴から勢いよく茶色い液体が飛び出し
僕の置いた真っ白いキャンバスにベチャっと張り付いた
「…うっ!!くふっ!!」
穴を閉めようと全力の青山先輩だったが
その努力むなしく
粘着質のある茶色い液体は強烈な臭いと大音量の破裂音とともに
絶え間なく穴から噴出しキャンバスを汚した
良い作品ができた…
キャンバスを見つめ
僕は小さくつぶやいた