目が覚めると昼休みで、養護の先生は研修?で昼から居なくなってた
腹減ったなぁとか考えてたら
保健室のドアが勢いよく開いた
「ごんちゃぁぁぁーん!」
山田が大声をあげて入ってきた
ごんちゃんとは俺のことで
同じクラスになったときから山田だけがそう呼んでいる
「ごんちゃん大丈夫か!?俺が投げた球キレーに当たったやん!死ぬん!?死なんでよ!?」
「いやぁダイジョブやろ平気やし」
「いや、安心したらいかんよ!次の日の朝には冷たくなってたりするんよ!俺を置いて…」
なんだか山田の読んでる野球漫画で、頭に当たったボールが原因で死んだ人が出てくるんだそうで
お前が死ぬんかいってくらい泣きわめいてた
「いやぁそんなドラマな展開はないって。だって俺どっちかっていうと首に当たったし、こけたときの鼻が痛すぎたぐらいやし」
「じゃあごんちゃん死なんと?良かったやん!」
と言って鼻水垂れながら抱きついてきた
それでまぁ
俺は起きたばっかりで
息子さんも起きたばっかりな訳で…