ゆうた2さん、たかさん、ふみたかさん、ゆうさん、わさん、ありがとうございます!
こんなにコメントいただけて幸せです!
続きです。
「ほい、おまたせー」
運ばれてきたのは本格的なチャーハン。
お店のみたいな盛られ方だし。
匂いもそれっぽい。
雄輔は何でもできてすごいなぁ。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
一口目。
美味しい。
お店のとはちょっと違うけど、でも、すごく美味しい。
僕が作ったのとは全然違う。
「これ、何入れてるの?」
「え?愛情に決まってんじゃん」
毎回これしか言わない。
結構マジで訊いてるんだけどなぁ。
こんなの自分で作れたら毎日が幸せだし。
「全く…。あ、雄輔も文芸部入るの?てっきり運動部かと思ったんだけど」
「運動は嫌いじゃないけどさ。体育会系の雰囲気って嫌いなんだよ。先輩が偉い!って感じの」
なんとなくわかる。
雄輔は誰とでも平等に接する人だし。
「でもさ、文芸部って感じじゃないよね。軽音部とかにいそう」
「楽器はピアノくらいしかできないな」
できるんだ。
てか、ピアノも似合わないけど。
「まぁ…絵が好きだからさ。結構描いてるんだ。食い終わったら見せるよ」
「分かった」
ちょっと早めに食べようと思ったがもったいないからやめた。
美味しいし。
食べ終わって後片付けをしてからノートを借りた。
すごく上手い。
可愛い絵から芸術的な絵まで。
そして、さっき描いていた僕と秋晴の絵。
きっと雄輔の位置からはこう見えていたのだろう。
ほんと、雄輔は何でもできてすごい。
嫌みでも何でもなく。
勉強はまだ分からないけど。
でも、この調子なら頭も良さそう。
「特別にこれとこれも見せてやる」
もう二冊差し出してきた。
先に渡されたほうを開く。
そこには詩が書かれていた。
どれも雄輔が書いたとは思えないような詩。
いろいろ書いてあるけど、恋愛系が多い気がした。
もう一冊を開く。
それにも絵が描かれていた。
だが、先ほどのモノとは違う。
どれも裸の人間だ。
卑猥なものから芸術的なものまで。
卑猥なやつは、下手な人が描いたエロマンガよりも絵が綺麗。
芸術的なやつは、筋肉のつき方などが綺麗に描かれていた。
「……」
数枚の絵が気になった。
すごく雄輔に似ている男性のヌード。
まるで股間を誇張するかのような格好だが、卑猥には見えない。
1枚を除いて。
1枚は、モノがそそり立っていた。
筋や血管までリアルに描いてある。
これが正確な比率で描かれているならすごく大きい。
当時、まだ自分を異性愛者だと思っていた自分としては、雄輔の裸に惹かれている理由が分からなかった。
ただ、実物を見たいと思った。
この絵のものを。
「あのさ、全部モデルいるの?」
「いや、ネットの画像をエロさを抜いて描いてるつもり」
「これも?」
雄輔に似てる男性が勃起している絵を見せる。
「あぁ、それは俺だ」
恥ずかしがりもせず言った。
つまり、この大きなモノが目の前にいる雄輔の股間についているってことか。
「へぇ…」
心拍数が上がった。
「見られて恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいけど、前にお前の見ちゃったし」
あぁ…朝のアレか。
「そうなんだ。その…大きいね」
「恥ずかしいから」
頭を小突かれ、ノートを取り上げられた。
「よし!風呂、一緒に入るぞ」
いきなり立ち上がる雄輔。
「え!?風呂、狭いよ?」
「いいからいいから」
「てか、まだ風呂の準備してないし」
「シャワーだけでいいから」
そう言って服を脱ぎ始めた。
…付き合うしかないのか?
仕方なく服を脱いだ。
人前で全裸なんて…。
公開オナニー以来かもしれない。
あ、この前の朝にあったか。
そんなことを考えながら全裸になった。
浴室に二人で入る。
さすがに狭い。
手がぶつかりそうだ。
「やっぱり僕、後から入るよ」
「恥ずかしいのか?」
雄輔がニヤリと笑った。
「皮かぶってるチンコ見られて恥ずかしいのかよ」
「べ、べつにそんなんじゃ」
心拍数が再び上昇した。
なるべく気持ちを落ち着かせる。
久しぶりの言葉責めに興奮してしまいそうになった。
僕はMなのだ。
しゃぶらさせることは嫌だ。
口内射精なんて吐き気がする。
だが、見られることや言葉責めには興奮してしまうのだ。
雄輔も、僕が動揺していることに気付いたのだろう。
「ほら、俺のなんて絵で見たままだろ?勃ってなくても剥けてるぞ?お前のはどうなんだよ?勃っても先しか見えなかったよな?」
言葉責めをしながら、自分のモノを見せつけてきた。
落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け…。
そう思っても体は反応してしまう。
下を向いていたモノが急速に硬くなり上を向いた。
「あはは!晴翔ってMなの?まじ可愛い!」
ゲラゲラ笑う雄輔。
「やっぱり僕、後から入る」
「ごめんごめん。俺のも見せるから待てって」
「……」
俺のも…見せる…?
「じゃあ…見せてよ」
後から振り返ると結構大胆な発言だったが、その時の僕は興奮でちょっと頭が変だった。
「ちょっと待ってな」
そう言うと扱き始めた。
すぐにむくむくと大きくなり、絵で見たままのモノになった。
「羨ましいか!」
腰に手を当てて見せつけてくる。
「べつに羨ましくはないよ」
「そうか?まぁ、デカいのも困るしな。てか、お前の剥けんの?」
そういうと、いきなり僕のモノを掴んで剥いた。
「ばっ!」
馬鹿と言おうとしたが声にならなかった。
「お、剥ける剥ける」
すぐに手を離した。
「ばか…」
めっちゃ恥ずかしかった。
「なに?怒ってんの?」
「べつに…」
怒ってはいない。
ただ、本当に恥ずかしかったのだ。
その後は何事もなく体や頭を洗い、浴室から出た。
タオルで体を拭き、リビングに向かう。
雄輔は黒いトランクス。
僕は青いトランクスを穿いた。
飲み物を飲み、テレビを観た。
そして、気付けばいつの間にか0時を過ぎていた。
「あ、AV持ってきたから観よ」
唐突に言いだす雄輔。
もう分かっている。
何を言おうがこいつは勝手にやる。
僕は黙って雄輔がAVをプレーヤーにセットするのを見ていた。
続きます。