これは1年くらい前、高校に入りたて位の時の話です。
俺は工業高校に入って、女子が少ないっていうのは聞いてたけど、まったく女子がいないクラスに配属になった。
学科によっても違うけど、俺のいる電気科はちょっとヤンキーみたいな悪い人が多くて、あんまり悪さしたことない俺は正直、このクラスが苦手だった。
だけど同じクラスに凄いカッコ可愛い奴がいて、そいつを見てるのは凄い好きだった。
佐伯っていう名前なんだけど、サッカー部に入っていて見た目はそこまでチャラい感じではなく、ふつーにイケメン。
でも周りのヤンキー達ともうまく付き合っていて、そんな世渡り上手なとこに惹かれていった。
気付いたらいつも目で追ってしまってる、そんな存在になっていました。
ある日、たまたま遅刻して学校に着いたとき
クラスはしんとしていて誰もいなかった。
窓からのぞくと着替えが机にあるから、たぶん体育。
しかも時間的に始まったばっかりだし、しばらく皆戻って来ないから、ため息をついて廊下に座りこんでいました。
他の教室からは声が聞こえてきて普通に授業をしているみたい。
なんとなくだけど、あまりに暇だから、教室のドア開いてないかな?と思い、ドアに手をかけると、
ガラガラガラ。
今日に限って教室に鍵が掛かっていなくてドアが開いてしまいました。
ラッキーと思い自分の席に座ってのんびりと携帯を見て暇潰し。
50分授業だから、皆が帰ってくるまであと40分くらいある。
暇だな〜と思いながらあくびをしていると、
チラっと佐伯の机が視界に入ってきました。
机の上にはもちろん、制服が無造作に置いてあります。
俺はちょっと興味が出て、佐伯の席に座り、周りを確認しながら制服を広げてみました。
ちなみに学ランです