<続き>
大会では結局、俺は補欠で走れず、タカユキ先輩も1人追い抜く大健闘でしたが
にわか仕込みの寄せ集めチームでは、本格的な陸上部のある他校には歯が立たず、
結果は出場12校のうち9位に終わりました。
その後も、お互いの部活の練習が終わるのを待って、
殆ど毎日一緒に帰っていました。
交差点で別れる時は、周りに誰も居ないのを確認して
キスをするのが決まりになりました。
けれど、先輩の受験シーズンが近づくと帰宅時間もズレるようになり、
段々と会える機会は減っていきました。
先輩の家に行った時はフェラまでした事もありましたが、
所詮中学生ではそれ以上の進展はなく、
「好き」だとか「付きあおう」といった言葉もなく、
先輩の卒業後は会うことも少なくなって自然消滅してしまいました。
今思い返すと、当時の俺も先輩も青臭くてぎこちない関係で、
こうして書いてみても恥ずかしいです。
タカユキ先輩との思い出のサイクリングコースを十年ぶりに
休憩所のベンチまで歩いてみましたが、
過疎が進んだ今ではあまり使われていないらしく、
整備もされないまま路面に落ち葉が積もっていました。
先輩は今は大学を出て、地元の優良企業に務めています。
結婚したという話は聞かないけれど、
今は俺にも恋人がいるので(もちろん男のw)
もう一度付き合いたいとか、そういう感情はありません。
でもいつか、もう一度二人でゆっくり話せる機会があれば
当時、俺と先輩は付き合っていたのか、
それから、まだ加護亜依を好きなのか、
聞いてみたいと思いますw
長文付き合って下さって、ありがとうございました!
以上です。