※ネオさん、ありがとうございます。遅くなってすいません。
リーマンは昼間と同じでワイシャツにピチピチスラックスで暑いからか腕まくりしてました。確かにその日は5月にしてはジメジメとした日で蒸し暑かったんです。
俺「あのー。すいません。印鑑持ってきました。」
リーマン「ああ・・昼間の・・・今書類出すからちょっと座って待ってて。」
俺「はい。すいません・・・」
リーマンは先にしていた書類整理を素早く片付けてから、俺の登録書類を出してくれました。
リーマン「これとこれ、そしてこの同意書に押印してくれるかな。」
俺「はい、わかりました。・・・今日はこんな時間にご迷惑お掛けしてすいません。」
リーマン「別にいいよ。明日休みだし・・・あとは帰るだけだから。」
俺「ありがとうございます・・・・。」
俺は印鑑を出して書類に押印しました。
リーマン「じゃあ、これで登録完了になります。仕事に入りたい日が決まったらwebから仕事選んで入ってください。いい仕事はすぐに決めないと埋まってしまうから気をつけてください。何かわからないことあったらいつでも事務所に電話してください。」
俺「わかりました。webで色々とみてみます。」
リーマン「じゃあ、これで帰ってもらっていいですよ。今日はわざわざ2回来てくれてありがとう。」
リーマンさん、見た目は冷たそうで性格悪そうとか思ったけど、すごくいい人というか・・・優しい人だなと感じました。
社会人ってこんなに大人なんだなと思いました。
俺「こちらこそ、ありがとうございました。またよろしくお願いします。」
俺が立ち上がろうとした時・・・
リーマン「それにしても・・・いい体だよな??水泳部だっけ??」
俺「はい、子供の頃からすっと水泳やってます。大学でも水泳部に入ってます。」
リーマン「その格好・・・・笑。 こんな格好で登録にきた奴初めてなんだけど・・・笑い。」
俺は急にはずかしくなり、うつむいてしまいました。
ちょっとだけ無言の時間が流れ・・・
リーマン「コーヒーでも飲む???と言っても缶コーヒーだけど・・・」
俺「はい。飲みたいです。」
俺はリーマンさんと少しでも長くいたいからそう答えました。
リーマン「奢るから悪いけど、俺も分も買ってきてくれる???自販は1階のエレベーターホールの隅にあるから。」
俺は一瞬とまどいました。この変態な格好は8階に上がってから着替えただけで、実はこの格好で家から来ている訳ではないし・・・・
1階って・・・他の階の人とかと遭わないだろうか???
でも・・・こんな時間だし大丈夫かな????
俺「わかりました。買ってきます。てか、ごちそうになっていいんですか?」
リーマン「いいよ。コーヒーくらい・・笑 俺はBOSSブラでよろしく。」
俺「わかりました。行ってきます。」
俺はリーマンから金を預かり1階に買いに行きました。
途中で人と会うことはなく、1階の自販の前で警備員に遭いました。
当然警備員はギョっとした目で俺を見てきました。
警備員「8階の登録階の人ですか?」
俺「はい。」
警備員「今日は最後ですよね??今から入口のシャッターを降ろすので帰り方は担当の人に聞いてください。」
俺「はい。わかりました。」
警備員はそれだけ言うと管理室へ戻っていきました。
俺は缶コーヒーを買って8階に戻りました。
リーマン「ありがとう。さあ、飲もう。」
俺「はい、いただきます。」
リーマンは缶コーヒーを飲み干して・・・・
リーマン「てか、誰かに遭った??」
俺「警備の人に1階で会いました。」
リーマン「その格好なんか言われなかった??」
俺「いえ別に何も・・・シャッター降ろすから帰りの方法を聞いてって言われただけです。」
リーマン「なーんだ。つまんねー。」
俺は???
つまんねーって????どういう意味だろうと思いました。
リーマンは急に携帯を取り、電話しました。
リーマン「ああ、俺。さっきの・・・ってことでよろしく。」
とだけ言って切りました。
俺は内心、意味わかんない。ってか短かって思いました。笑
すると・・・リーマンが俺に近づいてきました。