〜○○高校・屋上〜
ドゴッ、ドガッ
「がはッ!!」
バタッ
ドガッ、バキッ
「ぐぁッ!!」
バタッ
「強い…。」
夏枝君は、残りの不良2人をそれぞれ、正拳突きとハイキック、昇竜拳と回し蹴りを叩き込んで倒した。
「ふぅ、日暮だっけ?
大丈夫か?
殴られたり、ケガしてへんか?」
「うん、大丈夫…ありがとう…。」
「そうか、まぁでも良かったわ〜」
夏枝君って、強くて優しいんだな…。
「でも、なんでここに来たの?」
僕は、夏枝君に疑問に思ってたことを聞いてみた。
「あぁ、さっき日暮が出て行った後になぁ
この不良2人が、出て行ったから何や心配なってな、後をつけたんや
そしたら案の定、コイツらの怒鳴り声が、聞こえてきたっちゅうわけや
それで、早よぉ助けなアカンと思って駆けつけたんや」
「そうなんだぁ、本当にありがとう」
僕は、頭を下げながら夏枝君にまたお礼を言った。
「いや、ホンマにええよ
俺、こういう集団でしか生きがることしかできひん最低な奴ら、超大嫌いやからなぁ〜」
「僕も、怖い人は苦手…。」
「せや、またこういう奴らに目付けられるかもしれんさかい、俺が転校初めての友達&ボディーガードになって、お前さんのこと守ったるわ」
「良いの…?」
「かまへん、そしたらお前さんがなんかあっても守れるし、友達守れへん奴は友達ちゃうしな」
そう言って、夏枝君はニコッとしながら、手を出して握手を求めてきた。
僕も、笑顔でそれに答えて握手を交わした。
「改めて、自己紹介や
俺、夏枝アサトってゆうんや
よろしゅうな」
「日暮アキトです、よろしく」
−続く−