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こんなにコメントもらえるとは嬉しい限りです。
続きです。
「なんて呼んでもいいけど…。そろそろ寝るか?とりあえず、コタツで横になれよ」
リビングに連れて行くために抱えようとすると、軽く抵抗された。
「あの…源ちゃんはさ、好きな人、いる…?」
途切れ途切れで話してくる。
「…いるよ」
正直に答えた。
俺は丈瑠が好きだから。
「そっか。いいなぁ…」
何がいいんだろう。
「丈瑠はいないのか?」
逆に質問してみた。
「んーわかんない」
ふぅ…と溜め息を吐きながら、皿についた生クリームを人差し指指で掬う丈瑠。
「舐めて?」
クリームのついた指を突きつけられた。
「え?」
「綺麗にして?」
意味分かんないことをし始めた。
だが、これはいい機会か?
丈瑠の指を舐めるなんて、なんかエロい。
そう思い、俺は丈瑠の指を舐めたり、くわえたりした。
わざとエロい音を出した。
「…もう、いいよ」
意外と薄い反応。
もうちょっとリアクションがあると…。
そう思っていると、俺が舐めた指を舐め始めた。
「源ちゃんの味」
そう言いながら、舐めた指にまたクリームをつけた。
そして、そのクリームを自分の唇に塗った。
期待してしまった。
舐めてと言われることを。
そして、期待どおりになった。
「舐めて…?」
潤んだ瞳で見つめてくる。
本来なら我慢すべきだろう。
だけど、俺は抑えられなかった。
丈瑠の頭を後ろから片手で押さえ、唇を近付けた。
目を閉じる丈瑠。
もうどうにでもなれ。
酔ってのことだ。
何したって大丈夫だろ。
啄むようにキスをし、クリームをとった。
唇を離し、顔を見る。
あぁ…可愛い。
もう抑えなくたっていいよね…?
もう一度キスをしようとした時だった。
「源太」
ちゃんと名前を呼ばれた。
「な、なに?」
もしかして嫌だったのか?
「聞いて欲しいことあるんだよ」
真面目な顔になる丈瑠。
「なに?」
「…その前にトイレ行くー」
いきなり立ち上がると、覚束ない足取りでトイレに向かった。
…しばらくして丈瑠が戻ってきた。
ふらふらして危なっかしい。
仕方ないから支えてやろうと近付いた時だった。
「好きな人って誰?」
小さい声だったが、ハッキリ聞こえた。
「え?」
それはもちろん丈瑠だ。
「ごめん。何でもない」
トイレに行ったら酔いがさめてきたのか。
少し真面目な感じの雰囲気になった。
続きます。