今まで生きてきて、色々な出会いがあったので書いてみます。
もちろん現実は上手くいくことはなく、こうなったらいいなぁという妄想もまじえて。
寒い冬のある日のことでした。
腹が減った自分は何か食べようと、新宿をうろうろしていると一軒の定食屋さんを見つけました。
なんてことない普通の定食屋だと思い通り過ぎようと思ったのですが、
外から見えた店内に一人の若い男の店員さんが見え、ふと立ち止まってしまい、
(イケメン…?)
一瞬だったのでよくわからなかったのですが直感でそう思い、
とても気になってしまった自分はふらりと店内へと入りました。
中はこじんまりとしたスペースながらも綺麗に片付けられていて、
写真付きのメニューもなかなか美味しそうです。
ふと厨房を見ると、先ほど見えた彼はいませんでした。
(気のせいだったかな……。)
最近出会いに飢えていた自分は、願望が変な幻まで見えてくるように
なってしまったんだと自己嫌悪になりながら、とにかく食べて忘れようと、
「すみません!注文いいですか?」
と店内に声をかけました。
すると奥から、少々お待ちください!という声のすぐあとに、
飲食店らしく短くまとめられた髪、目鼻立ちや口元もすっきりとした、
とても爽やかな好青年が出てきました。
「お待たせいたしました。ご注文どうぞ!」
まぶしい笑顔に一瞬トリップしそうになりましたが、
ダメだダメだ!と我に返って若干てんぱりながら、
「えっと…、この野菜炒め、て、定食お願いします……」
「はい!かしこまりました!」
高くも無く低くもなく、でもハキハキとした聞いてて心地良い声。
何かスポーツをしているのかシャツの上からでも分かる程しまった体格で、
少し日に焼けた健康的な肌は触ってみたくなるほど。
身長は自分よりだいぶ高く、180cmくらいだろうか…。
去り際の笑顔もやっぱり爽やかで、なんだかきらきらして見えました。
まさに自分のタイプのどストライクの人と出会ってしまったのです。