10分くらいやっていただろうか、爪の付け根が痛くなってきた。
指を抜いて確認したが僅かに赤らいでヒリヒリする以外は特になんともなかった。
それを忠彦に言うと、
「やっぱりローションとかないとダメなんだね。じゃあ少し買い出しに行ってくるよ。
健ちゃんらはここにいてコイツを見張ってて。」
そう言い残すと忠彦は軽トラで買い出しに行った。
買い出しに行くと共に他の奴らは次の日の仕事の為に帰り、その場に残ったのは俺とヤンキー君だけになった。
「うーぅえん、うーぅえん。」
何となくすいませんと呻いているのはわかる。
ガムテープを剥ぐと口の中に入れているパンツを出してあげた。
「すいません、ありがとうございます。」
ヤンキー君はただひたすらに感謝をしている。
「少し話をしようか?」
「あ、はぃ、ありがとうございます。」
「名前は?」
「寺本龍二です。」
「何歳?」
「16歳です。」
「高校生?」
「はい。」
「どこなの?」
「…」
僕は人差し指にボディーソープを付けてヤンキー君のアナルに再度指を差し込む。
「あ…◯◯工業高校の1年です。」
「俺、普通に会話したいだけだから、話をしようよ、嘘とかそんなのいらんし、答えないとか、そんなのないだろ?」
「はい、すいませんでした、ありがとうございます。」
徐々に従順に飼い慣らされているな…と感じていた。