去年の夏に体験した話。
その日、溜まっててムラムラしていた俺は地元の掲示板に投稿した。
しばらくすると、メールが何通か来たんだけど、だいたいがおじさんか、太めの人ばかりだった。
(ちなみに俺のプロフは174・63・27です)
だめかなぁーと思っていると、172・63・20の奴からメールが来たんだ。
若いなぁーと思いながらもそいつとメールをしていくと、結構ノリがよくてポンポン話が進んで、とある運動公園で会うことになった。そこは特に発展場っていうわけじゃなかったんだけど、相手の家がそこから近いってことでそこで会うことにした。俺も車で20分くらいの場所だった。
そいつとは写メ交換もしなかった。直接会って決めようってことになった。
で、実際向かって待ち合わせ場所の陸上競技場入り口の方で待っていると、上は白のタンクトップに下は赤いハーパンで、短髪ってより丸坊主の奴が近づいてきた。
「あの、もしかしてメールのシュンさんですか?」
そいつはそう話しかけてきた。
「うん、そうだけど、ユウト君?」
ハイ、とそいつはうなずいた。
あまりにもスムーズに話しかけてきたもんだからこっちが面を食らってしまった。どうやら彼がメール相手に間違いないらしい。
「どうする、俺こんな感じなんだけど?」
「全然、大丈夫っすよ。シュンさんかっこいいっす!」
屈託のない笑顔でそう答えるユウト。
俺たちは少し移動し、ひさしのあるベンチに座った。
20才とは言ってたものの、ゆうと君はそれ以上に幼く見えた。
「ユウト君20才だよね。すげー若く見えるな。高校生っぽいよ。」
冗談っぽくユウトに話しかけた。するとユウトは
「あ、実は嘘ついてました。ぶっちゃけ俺18っす。」
と答えた。俺はビックリし、
「えっ!?じゃあ現役の高校生?」
とたずねた。
「そうっす。高3っす。つい最近まで野球やってました。」
そう話すユウト。まさかの現役高校生と聞いて困惑していると
「ダメっすか?」
心配そうにユウトがたずねる。
「いや、ダメっていうか。法的にマズイよなぁ。」
苦笑しながら俺は言った。
「俺は全然大丈夫っす。むしろシュンさんとやりたいっす。」
そう言ってくれた。今時の高校生は積極的だなぁと思いながら、葛藤するおれがいた。
「そりゃ俺もやりたいけどさぁ・・・」
「じゃあ、見せ合いだけってのはどうっすか。お互いのは触らないで。」
ユウトが提案した。
「じゃあ、それで(笑)」
ムラムラとユウトのノリに負けた俺はユウトの提案を受けた。
そして俺らはどこか場所がないか公園内を散策し始めた。
最初はトイレでやろうと思ったのだが、思いのほか汚れており、においも多少あったので断念した。
場所を探して、歩いていると公園内の球場横についた。
「あ、そうだ。ここでやりませんか?」
球場を指してユウトが言う。
「ええ、大丈夫なん?中に入れるの?」
「かぎはしまってるんすけど、フェンスが低いとこがあってそこから中に入れるんすよ。俺ら夜中ここに入って全裸野球したことありますからw」
そう言って笑うユウト。
じゃあ、ということでユウトの案内で球場の中に入った。