建築現場での出来事。
自分は30になる
職人、体はでかく
だまっていればゲイには
みえないノンケなかんじ。
うちら、建築業は
朝は道路が混んだり
するから、なるべく
早くに現場にいったりする。
自分一人で行くことも
たまにあったりする。
大きな現場には
人がたくさんいて
早くにいっても
人は、いたりする。
小さい現場や、中規模の
現場では早くにいっても
誰もいないことのほうが
多い。
自分はかなりはやい
ほうにいて現場について
一人だったりするのが
多い。
行ったのは
八階建てのマンション
工事。
はやくついても
車にいたりするが、
トイレにいきたくて
現場に向かった。
誰もいなければあいて
いないが、あいているために誰かいるのかと。
トイレから出ると、
休憩所になにやら
人影が。
自分が姿を表すと
「おはようございます」と挨拶をくれた。
時間にしてまだ、六時半
うちら二人いがいに誰もいるわけがなく。
見た目は自分より
全然若い、茶髪で髪も長く、どことなく中性的でもある。建築業には、珍しいタイプだ。聞いてみると
まだ経験もあさく
「型枠大工で、20です」という。
この現場はみんな来るのが遅く、七時半以降でないとこないらしい。
一人でいるのも暇だったから、休憩所にそいつといて話をしていた。
しばらく話をして
話もあいたので、自分は
毎朝かかさないゲイ動画のチェックをしていた。
普段はマナーにしているのだが、そのとき マナーになっていないのにきづかず再生を押してしまった。
二人だけの休憩所に
響きわたった、♂の
あえぎ声。
どことなく、きまずい
雰囲気が流れたが
むこうから話かけてきた。
「なんすか?いまの声?」
と…