「あ、あっ、ユウト激しいって、、」
ユウトの下で喘ぐリョウから、俺は目が離せなくなっていた。
華奢だと思っていたが、一糸まとわない姿のリョウは細いながらに引き締まった体をしていた。6つにはっきりと割れた腹筋の下に薄い陰毛があり、屹立しかけているペ◯スの先端から、粘り気のある液体がほんの少し流れ出ていた。
どう見ても男の体なのに、どんな女の裸にも感じることのなかった動悸のような興奮が、俺の胸の中に生まれていた。
「勃ってんじゃん」
そのソウマの言葉で、俺はようやく自分の股間の異変に気づいた。
ハーフパンツの真ん中は、硬くなった俺のペ◯スの状態をもろに示して盛り上がっていた。
ユウトのからかうような笑いも聴こえる。ふと目をやると、リョウが何かうっとりするような目つきで、俺の股間を見つめていた。
何かものすごいような羞恥を感じて、俺は3人から目を逸らし、そばのベッドに座り込んだ。もうリョウの方は見れなかった。
「やべえ、イきそう」
しばらくしてユウトが声が聞こえ、ベッドの軋みのテンポが早くなった。
「あっあっあっ、あああっ」
リョウの喘ぎも高くなり、ユウトの呼吸も荒くなる。
はあっ、とユウトが大きく息を漏らしながら動きを止めた。伏せていた自分の顔を上げると、荒い息とともに胸を波打たせているユウトの下で、リョウの腰が振動するように震えていた。
リョウの尻から、ユウトのペ◯スが抜かれた。ぬらぬらと光る肉の棒は、それが間違いなくリョウの体の中で暴れていたことを示していた。
「次、コウキできるよな」
自分に言ったのかと思ったが、ユウトはリョウのほうを見ていた。リョウは疲れ切ったような表情で目を閉じていた。だが、ユウトの言葉で瞳を開き、何かを訴えるように俺を見つめてきた。
3人が俺を見ている。
でも俺は、混乱と興奮と、嫉妬のようなものが混じったグチャグチャな気持ちになっていて、とてもその気になれなかった。
「無理、、」
俺は絞り出すように言った。
「え?」
ユウトが意外そうな声を出す。
「おまえら何でこんなことしてんだよ、、リョウは友達じゃねえのかよ!」
そう言って、俺は部屋から飛び出した。
まっすぐ部屋に帰ることはできず、廊下の途中にある腰掛けに座り込んでしまった。
頭の中は何の整理もできなかった。友達じゃないのかという叫びでさえ本心じゃないような気がした。
だが、俺の股間はイキり立った状態のままだった。
俺は立ち上がって、近くのトイレの個室に駆け込んだ。
ハーフパンツを降ろしてペ◯スを取り出し、自分で慰めた。手の動きはどうにもならないくらい激しくなった。自分でしているのに「ああ、、」と抑えきれない声も出た。
欲望が吐き出されるまで数分もかからなかった。壁を汚さないよう、とっさに手で受けた。
短距離走の直後のように息が上がっているのを感じながら、俺はべっとりと精液に濡れた自分の手を呆然と見ていた。
【続く】