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バリタチドＳからМに２

なおや - 25/5/24(土) 21:50 -

僅か１ヶ月前は週３，４回のオナニー、月１，２回の他者との絡みをする生活を送っていた私。しかしながら、今の私の股間は鍵のかかった檻によってそれもままならない。

させる方からする方になってしまった私。でも、週末には頭真っ白になる射精タイムが待っていると思うと耐えれてしまう不思議。

完全にМ思考の私。いかんいかん。お金のためにやっているんだと自分を戒める。

Ｔさんから週末ではないのに、昼間にお呼び出し。スーツをつくってやるよとのありがたいお言葉。先日、Mき君にオーダーのスーツを作ってやったというお話に嫉妬していた私。

私も可愛がっていただける身分に昇格したのかとウキウキ。このまま、愛犬として優しく愛でていただけるのかもしれないという期待をしてしまう私。そんな気分になったのはＴさんが初めて。ドＳな私が初めて、飼われてもいいと思わされたお人だった…。

ウキウキな私はＴさんと立派なテイラー前で待ち合わせ。

「こんな立派な店でなくていいです。私用ならデパートとか普通のところで」
「お前のために作るんじゃねえから」

え？違うのですか？では誰のためなのか？Ｔさんの照れ？そう思いながら店内に。通され少し待っていると外出から戻ってきた若者がにこやかに寄ってくる。イケメン、体格良し、雰囲気よし。ヤンチャ臭漂うが気品も感じる若者。

「お待たせして申し訳ございません」
「いいよ。気にするな」
「はい。ありがとうございます。今日はこちらの方？」
「そう。採寸してやって」
「かしこまりました」
「貞操帯つけてるから外した方がいい？」

Ｔさん。そんなお恥ずかしいことをここで暴露なさるなんて、なんちゅう羞恥プレーなんですか。顔が真っ赤になる私。股間をじっと見る店員さん。

「脱げよ。外してやるから」
「え？ここでですか？」
「窓際にするか？」

店員さんの前でなんてことを。

「そんな意地悪言っちゃだめですよ」
「そうか？」

馴れ馴れしく話しだす、店員とＴさんのただならぬ関係を察知する私。私のためではなく、彼の売上のためだと察知した私。嫉妬する私。色んな私が私の中で騒ぐ。

「外さなくても大丈夫です。その辺りは貞操帯有りで測ったほうがよさそうですから」

私は恥ずかしくて倒れそう。淡々と採寸をしてくれる若者店員。

「大変ですよね。貞操帯生活」
「ええ。まあ。大分慣れましたけど」
「そうなんですね。僕は相当きつかったですよ」
「え？」
「あ、貞操帯仲間です」
「そうなんですか？」
「僕はＴさんのコレクションの一匹です」

一匹という響きに違和感と興奮を覚える。

「今どれくらいですか？」
「２週間も経っていないですね」
「そうなんですね」
「どれくらいつけられてたんですか？」
「３年位ですかね。もう、無くても勝手には出さないので、自由にさせてもらってます」
「さ、、、３年」
「声が大きいです」
「はい。すみません」
「やりたい事も習いたいこと、旅行も贅沢も沢山させてもらったし、良いことばっかりでした」
「調教は？」
「もちろん、今もされてますよ」
「大変ですか？」
「大変ですよ。ハードですから。でも泣いたら優しくしてくれますから、嘘泣きも得意になりました」
「そうなんですね」
「はい、でも嘘泣きだとも分かっていらっしゃるので、今日は泣きが下手くそだなと言われてしまいますけど」
「なるほど」
「あ、でも」
「なんですか？」
「Ｔさんって好みうるさいですから。コレクション入りするのは中々、難しいですよ。つまみ食い一杯してますけど、残るのは極わずかです。今、一人ご執心の子いますから」

最後に何故か壮大なマウントを取って採寸を終わらせる店員さん。お前には無理だよ的な挑発行為。用足にいかれていたＴさんが戻ってこられた。ご執心の一人ってまさか、まさき？と思いながらも聞くに聞けず。

「採寸終わりました」
「そう」

生地をいくつか持ってこられて私の意見は無視でお二人で選ばれる。悔しいかな、２人のセンスに私ついていけない。野山を駆け巡っていた私にはないセンス。仕上がり日を知らされて終わり。

「取りに来るのは自分でこいよ」
「はい。ありがとうございます。大切にきさせていただきます」
「別にお前のためじゃないから」
「私の売上のためです」

またマウントを取られる私。何も言い返せない私。

「この後どうします？良さそうなお店リサーチしておきましたが」
「そうか。じゃあお前に任せる」

私も当然ご同行と思いきや、店の前でお別れ。お二人でお出かけなさる姿を心のなかでハンカチを噛んで悔しく見守る私。３年の貞操帯生活。。。確かにそこまで耐えれば、大事にされるのは分かる。３年後の私の年齢かんがえると、、、彼は若い。ちくしょー。ちくしょーと考えてる自分に笑いがくる。あ、私はバリタチドＳが希望だったと思い出す。

そう言えば、その彼もどうみてもМには見えない。完全にドＳな顔立ち。会話している姿も、飼い主と奴隷という関係性は感じない。Ｔさんは奴隷がほしいのではなく、愛でるコレクションがほしいであろうと分析する私。

待ちに待った金曜日。私の下半身の解放日。何故か、連絡なし。何度か連絡を入れているとご返信。

「今、眠られてますので、あまり何度もお送りになられないほうがよいですよ」

テーラーの彼が、Ｔさんのアカウントを使い、返信してくる。どんだけの関係性なのだろうかと嫉妬に狂いスマホを投げそうな私。いや、諦めた私。彼の年齢、容姿とても敵わない。私みたいな中年が彼に対抗しようなんて１０年遅い。

まさきなら対抗できるだろうが、私には無理。私の仄かな恋心は無惨にも散りさった。
私の仄かな恋心を察知して、お前じゃ無理だよと彼にわざとあわせて遠回しにお断りになったわけですね（涙）

「今日は僕が迎え任されてますので」

そう言って、時間と場所を指定される。彼の運転で後ろに乗り目隠し移動。彼は運転しているということは、自宅の場所も知っている。車も任せられている。嫉妬が湧く。

「この前言われていた、Tさんがご執心の子って、まさきですか？」
「違いますよ。まさき君知ってるんですか？」
「はい」
「違いますね。彼にはエロスは感じておられないですよ」
「他に居るんですね」
「そうですね。私も嫉妬する相手ですから」
「なるほど」

到着して、Ｔさんを見ると股間がうずいてしまう私

「浣腸しといて」
「かしこまりました」

彼に首輪をつけられ、裸にされる私。Tさんじゃないのが不満な私。

「え？」
「口の聞き方に気をつけろよ。今日は店員じゃないからな」

急に態度が変わる彼にムカッとした瞬間、膝裏を押され、ひざまずかされてササッと縛り上げられれる。捕縛術のプロ？と思う手練れた速度で縛り挙げられてしまう。

「歩け」
「。。。」
「返事は？」

鞭を打たれる。私はＴさんには従うけどお前には従わないという無言の睨みを効かせる。その３分後、

「分かりました。返事はちゃんとしますから止めて下さい」

という私。顔面濡れタオル、シャワー責め拷問で窒息させられる私。

「世話やかせんな」
「。。。」
「へんじ」
「はい」

どなたがか、極上のМは極上のＳとおっしゃっていたが、その通りであった。

「こんな若造に、はいって情けないな奴だな」
「はぁ？」
「直ぐに挑発にのるのは駄目だよ」
「あ、、、はい」
「お仕置きだね」

また水責め。溺れかけて謝る私。情けない私。だって苦しいんだもん。

「すみませんでした」
「調教中の謝罪は、ごめんなさいで統一」
「ごめんなさい」
「はい。じゃあ、浣腸ね」
「はい」

浣腸を入れられて一杯出る。

「来るまでに出してこいよ」
「はい…」
「チッ」

舌打ちされてしまうがむかつくと、水責めされるので、我慢する私。覗きに来たＴさん。

「遅いな」
「すみません。反抗的なので」
「ふーん。反抗してんだ？」
「年下にされるのがムカつくみたいで」
「そっか。じゃあ俺は今日は上で作業あるから、モニターで覗いとくからやっといて」
「え？」
「えじゃねーよ。お前に選択肢はねーんだよ」

Ｔさんにされることを焦がれてきたのに、こんな若造に調教されるなんて聞いてないよの私。私、年下にされるのは苦手なんですと懇願するも、だから？とそっけないTさんにすがりつく私。無下にされる私。

浣腸の後、後ろから蹴っ飛ばされながら部屋に向かわされる、つい反抗して後ろ蹴りを食らわすも不発。攻撃したために反省のポーズを取らされ、長時間放置され、泣く泣く若造に土下座謝罪をする私。貞操帯をはずされている私の股間はその状態で勃起している恥ずかしい私。なぜ勃つのか分からない私。

よしよしと頭を撫でられてまた反抗してしまう私。素直になれない私。そんな私のそばにさまざまな道具を並べてどれを使うか吟味するドＳな彼。Ｔさん相手ならいいのに、Ｔさんは部屋にすらいらっしゃらない。口に無理やり枷をはめられ、イラマ地獄。10歳くらい若いと思われる若者に喉を付かれ涙する私。

「何でチンコ立ってんだヨ」
「答えろ！」

鎖を引きちぎる勢いで殴りかかろうとするも、それを見越して距離取られていて反撃できない私。

「いいねぇ。泣かしちゃおうかな」
「泣くわけないだろ」

そう答えた1時間後、

「もう止めてくれぇ。俺が悪かった」
「敬語つかえ」
「止めてください」
「泣けよ。嘘泣きでもいいから、涙だせよ。そしたら許してやるよ」

そう言われて、必死で涙を流す私。なさけない私。

「じゃあ、掘ってやるか」
「え？」
「まだ調教足りないのか！」
「いいえ。掘ってください」

そう云うしかない。ＴさんはМ相手に愛情あるが、この若造には愛のかけらもない。
人生二人目の私のケツを掘った人。一生忘れない。素直に従わせることの出来るTさんの調教テクは本当に凄いのだと実感した私。

Ｔさんが降りてきて私の涙をタオルで拭きハグし、よしよししてくださる。

「よくがんばってたな」
「はい」
「次回も、調教師はこいつだからな。怒らせんなよ」
「。。。」
「返事」
「はい」
「お願いしないと」
「よろしくお願いします」
「ふーん。来週も来るの？」
「え？」
「もう次回から来ないって言うかと思ったんだけど」

Ｔさんにそう言われ悲しくなる私。

「そういう選択肢があったんですね」
「あるよ。あとは地道に返済してくれりゃいいよ。よく頑張ってるから半額に免除してやるよ。貞操帯も今日で終わり」
「え？私、不合格ってことですか？」
「何の？」
「コレクション入りの」
「ああ。お前は俺のコレクションには無理だよ」
「どうしてですか？」
「俺がお前に惚れてないから」
「。。。」

終わった私。

「返済をスキップしたい場合は、連絡しろ。俺がやるか、あの子がやるか、また別の子がやるかは分からないが、それで1回分スキップできる。それでいいだろ？そもそも、お前はドＳで生きていきたいんだろ？」
「はい」
「だったら、そうしろ」

頭が混乱する私。私がＴさんに愛でられる可能性はなのだろうか。悲しい結末。混乱する私をよそに、今度は彼がＴさんに調教され始めるのをボーっと眺める私。何か責められている時の彼の美しさに見とれてしまった。こりゃかなわないと思った私。
体全体に汗を吹き出しながら、必死で耐え、ときには反抗的な目をしてしまう、彼を嬉しそうに責めるTさん。彼もまたМではないのだなと気がついた。

TさんはМは好きではない、Sが耐えている姿が好き。私はМっ毛を出してしまったから惚れられなかった。そうだ、そうに違いない。いや、単純に好かれてないだけか。とほほな私。私の短い恋は終わった。

自宅で貞操帯のない私の股間に戸惑う私。オナニーする気も起きない私。
改造だけして放置なんて酷いじゃないかと苦情を言いたい私。

来週も行きますと連絡を入れた私に「笑」とだけ送ってこられたTさん。
これもプレーの内なのか分からない私。

とまどいだけが残った私。

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