僕の家にしんじさんが来た時も、僕はカレーを作ったのを覚えている。
その日はしんじさんの仕事がひと段落して、張り詰めていた緊張も解れたのか、しんじさんはお酒まで飲んで楽しそうにしていた。
【ジンくんのカレー美味しいよ、元嫁のカレーより心が籠っててすごく美味しい(笑)】とキツめの冗談まで飛ばしていた。
【ジンくん…僕たちどうする?付き合ったりする?】
ご飯も食べて、僕の部屋で寛いでいる時だった。しんじさんが僕の手を握って聞いてきた。
『どうなんでしょうか…お互いに付き合うって踏ん切りがついた時に恋人になったらいいんじゃないですか?』
僕は知っていた。しんじさんは僕と付き合う気持ちはまだない事を。彼は離婚をしてからは、束縛される事が嫌になった。1人で生きていきたい。気楽に生活したい。誰にも縛られないで仕事をしたいと常に言っていた。
それは遠回しに、お前とはそういう関係にはまだなりたくないよ?という意思表示だと僕は思っていた。
それは当たっていたのかもしれない。
【そっか…ちょっと安心した(笑)じゃあ、付き合ってはないけど…こういう事したらダメ?】
しんじさんが僕のモノを服の上から触ってきた。いいも悪いも僕はしんじさんから手を握られてる時からビンビンだった。
【どうしたの?ジンくん…人が真剣な話をしてる時に、こんなになってたの?】
しんじさんが僕を押し倒してキスをしてきた。しんじさんのキスはすごく上手かった。とろける?というくらいゆっくりだったり、激しかったりで緩急をつけて吸ってきたりと…熟練の技だった。
キスだけで感じてしまうくらい上手く、とろけるキスをしながら、器用に僕の服を脱がしていくしんじさん。手つきも小慣れているのか、あっという間に僕は上半身裸だった。
【ジンくん、今日はHしてもいいの?】
『そろそろしたいなって僕も思ってたんで…』
僕はしんじさんのシャツを脱がして抱きついた。しんじさんの体は腹筋バキバキとかではなく、普通にスリムでちょっと緩んできた?くらいの熟れた体だ。この体とエロさは40代の大人にしか出せない、本当に大人のエロボディだと思った。
下半身はどうなっているのか…とベルトに手をかけると…
【ジンくん…エロいね…もう欲しいの?】と意地悪く聞かれた。【今日はジンくんに気持ちよくなって欲しいから、今日は俺に任せてくれる?】と聞かれる。これも彼の大人のテクニック?なのか。
『はい』と僕は頷いた。
【じゃあさ、僕の体を好きに開発してくださいって言ってみて】
ちょっと恥ずかしい…けど、有無を言わさないしんじさんの圧に負けて『僕の体を開発してください…』と言った。
【好きに開発だよ。もう一回。あとこっち見てハッキリ言って】
あれ…なんかいつもより口調が強い…?僕は『僕の体を好きに開発してください』としんじさんを見て言った。
【ジンくん…エロいよ。最高。すぐ気持ちよくしてやるからな】
そう言うとしんじさんは僕の乳首に吸い付いてきた。激しく吸い、たまに甘噛みして、舌先でペロペロ舐め回してくる。普段は乳首はあんまり感じない僕でも『あーー』と声をあげてしまうくらいすごかった。
【声出せよ】
もういつものしんじさんではなかった。
【声出して乳首気持ちいいって言ってみろ】【どっちの乳首が気持ちいいか教えて】【乳首コリコリにしてどうしたんだ?】【乳首イキできるまで今日は開発してやろうか?】【俺以外の乳首責めじゃ満足できないようにしてやるよ】
もう…ありとあらゆる言葉責めをされた。言われる度に僕の感度が上がるようだった。
乳首を執拗に責めるけど、僕のちんこには一切触れてこない。30分くらい乳首責めをされて、僕はついに自分から『ちんこ…触って…』とお願いした。
しんじさんはニヤッと笑って【触って欲しかったら、ちんちん触ってくださいって言って】
『ちんちん触ってください…』
【ふふっ、じゃあ、ちんちんから精液出したいですって言って】
『ちんちんから精液出したいです!!』
しんじさんは満足したようで、やっと僕のちんこを触ってくれた。先だけを指でこねくり回すように。じれったい。もっと一気にして欲しいのに…。
『お願いします…精液出させてください…』ついに自分からお願いした。
しんじさんはニヤニヤしながら、手を止めたと思ったら…一気に僕のちんこを口に咥えて、すごい勢いでしゃぶりだした。手の動きと相まって、一気にイキそうになる。
『しんじさん、ダメ、もうダメ、イキそう』と言いながらしんじさんの頭を引き離そうとするけど、間に合わなかった。『あーーーー』っと声を上げながらしんじさんの口に大放出してしまった。4日分溜まってから、けっこうな量だったはずだ。それをしんじさんは口で受け止めた。
『ごめん…』と僕が言うと、しんじさんは口を閉じたままでニヤニヤして、僕にキスしてきた。自分の精液がしんじさんの口から自分の口に流し込まれる。そして、それをしんじさんが吸ってを繰り返して、またとろけるようなキスを長時間して最後はしんじさんが飲み込んでしまった。
しんじさんとの初Hはかなり濃い内容だった。
それからしばらくはお互いの家を行き来して、しんじさんが僕を責めて抜いてくれる日々が続いた。ただ、しんじさんと付き合うという関係にはならなかった。
会いたい時に会って、ご飯を食べたりSEXをしたりして、楽な付き合いをお互いに目指していた。お互いの負担にならないように。恋人になってしまうと制約みたいなものが生まれる…それを僕もしんじさんも嫌がったのかもしれない。