『何で突然エッチしたいといってきたんだ?』
唇を少し離しそう尋ねると、
「僕の存在がぽっかり穴が空いた様な気持ちになって…」
『何でそう思ったの?』
優しく声をかけた。
「僕にはもう隼くんしかいないとか思って着いてきたんだけど、隼くんには勇人さんも葵ちゃんもいて、僕なんかの入る余地なくて…。」
横を向いたまま涙目で、か細い声で話し始めた。
「死のうと思ったのに死ななくて…、隼くんとやっと一緒になれたのにそれっきりで…、嫌いだと思っていた勇人さんは誰よりも僕のことを大切に思ってくれていて…、なんかもう自分が小さ過ぎて、やり切れなくなってきて…。」
途切れ途切れになる翔の話をゆっくりと頷きながら話を聞いた。
「そんなこと考えていたら、中学の時に先輩から犯されていた時は、自分が必要とされていた様な気持ちになっていたし、自分も気持ちよかったなと思い出していたら、指をお尻に入れていました。」
少し頭の整理をしながら…
『だから俺の身体を求めてきたって事なの?』
「はい。昨晩考えていたら眠れなくて、もう色々と考えるのが嫌になってきて…。
隼くんは勇人さんにどんな形でも気持ちよくなって欲しいと話していたし、その隼くんは女の子にゾッコンだし、僕は勇人さんの優しさに感動したし、なんか犯されたいなって気持ちになったんです。」
『動機はよくわからないけど、俺とエッチをして複雑な事を忘れたい…って事なんかな?』
「簡単に言うと…そういうことです。何もかんも忘れさせてください。お願いします。」
涙目の笑顔でそうお願いされた。
私はゆっくりと大きなストロークで腰を前後に動かし始めた。