楽しみです!
▼岡田さん:
>斎藤くんとは一緒の時間を過ごすことが多くなった。
>側にいるのが当たり前のように感じ、急速に親密度は増していった。
>
>いつの間にか斎藤くんは、俺の部屋へ泊る日が増えた。
>一緒に過ごす時間が凄く楽しくて嬉しかった。
>毎日が充実していた。
>退社時間が一緒の時は時々駅前の居酒屋へ寄ったり、ジムも一緒に会員なった。
>
>飲んだ帰り道、仕事のヤリ方で、熱くなりすぎて、
>一度だけ深夜の公園で殴り合いの喧嘩をし、通報された苦い思い出もある。
>でも不思議なことに険悪な状態にはならなかった。
>
>家では風呂に入る時、俺の前で平気でパンイチになる。
>斎藤くんの部屋へ行った時、俺の前でやったことも決して不思議ではなかった。
>
>結構、楽しめたが一応
>「なぁ〜風呂で脱げば?」と、心にもない事を言う。
>
>『誰も見てないよ、だからセ〜〜フ。』と、オーバーに両手を横に広げる。
>
>「じゃー襲ってしまってかも?」と言うと、
>『あっ、それはヤバイ』と、両手で前を押さえ、お道化た仕草を見せ笑いころげた。
>
>俺は2人分の洗濯を、脱いである斎藤君のパンツをみると染みがついてる・笑
>ちょっとエロい気分になって、洗濯機を回す。
>でも食事は作ってくれる(調理のバイト経験)ので(時々俺も作る)が、
>俺の方が助かってるかも?
>
>
>今日は宅飲みの予定だ。
>ちょっとだけコンビニでも買いつつ、
>メインは豚バラ肉と野菜を使ったスタミナ焼き、ら・し・い・?
>
>肉だけは斎藤くんがカットしてくれる。
>あとは斎藤くんの指示通り、野菜やその他の材料を切る。
>
>「ニンニクはチューブじゃダメ?」
>『ダ〜メ。』
>「わ、かった、。」
>ザクザク、包丁の音も良いリズムだ。
>
>「シェフ、こんな切り方で如何ですか?」と、一応聞く。
>『OK・OK、、なぁゴマ油これだけ?』
>「えっ、新しいのなかったっけ?」
>『うん、ない、オリーブオイルでいい?』
>「任せま〜す。」
>
>良い香りが漂ってくる。
>
>「シェフ、味見していい?」
>『500円な。』
>「えー、ちょっと高くねぇ?ボッタクリは止めて下さい。」
>
>ハフハフハフ・・・斎藤くんに親指と人差し指で○のサイン。
>
>
>さぁ、できたぞ〜
>テーブルに並べる。全部美味そうだ。
>レンチンした唐揚げも、ポテトフライも、乾きものだって。
>でも2人で作った料理がいちばんだ。
>
>
>さぁ飲むぞ〜、食べるぞ〜
>プシュ〜(缶ビールをあける音)
>かんぱ〜い♪
>グビ、グビ。。。クゥーー腸に染みる。。。
>モグモグ、モグモグ・・・。
>
>
>例によって2人はくだらない話で盛り上がります。笑
>
>
>「やっぱ、これ(バラ肉)、めっちゃ美味い。」
>『だろう?』と、斎藤くんは得意気だ。
>
>「あっ、でもそれは俺の切り方も良かったからだと思う。」
>
>『あ〜ぁ、そんなことよく平気で言えるな?
>料理したのは俺だぞ、美味いのは俺の作り方が上手だから、だろ?
>そっちは切っただけ、そうだよな?』
>
>「あっハイ、ハイ、その通りです。」
>『なんだか言い方が軽い、心がこもってないな?』
>
>そう言うと、後ろから覆い被さり、俺の顔を間近に覗きこみ
>『今度そんなこと言ったら、絞め殺すぞ○○さん。』そう言ってニヤっとする。
>
>あぁ〜、またでたよ、
>(絞め殺す)って言葉、何回聴いたことか?本当だったら何回も殺されてる!
>でしょ?斎藤くん。
>
>「あっ、なにすんだよ〜、ビールこぼれちゃう。」
>
>
>酔いも手伝い、いい雰囲気になってきた。
>チャンネルをまわしながら、身体を預けてそのままの状態を楽しんだ。
>アイドルたちがなんかのゲームをしている。
>
>『あっ、あの子、可愛いくね?』
>「えっ?趣味悪いな、全然可愛くねぇ」と、やり返す俺。
>
>何度か、チャンネルを切り替えると、
>う、あれ??男同士が抱き合ってるカットが画面に大写しになってる。
>斎藤くんを下からチラ見すると、画面を凝視してる。
>
>
>俺はこのドラマを見たことがあるので、
>(おっさんずラブ)だという事は直ぐに分かった。
>
>「この頃こんな感じのドラマ多いよね、流行ってんのかな?」
>
>嘘を言ながら、、、
>両肩にかかってる片一方の手を軽く握って、上目づかいで反応をみた。
>特段嫌がってる様子も見せず、時々笑いながら見てる。
>
>ラッキー、そう思いながら思い切って両方の手を握った途端、
>パチンと頭を叩かれてしまった。
>
>
>斎藤くんとはギャップを感じる時もあるが、なによりも居心地がいい。
>初めて見た時は確実に外見で好きになってしまった。
>でも第一印象だけで全てが分かることはない。
>
>一緒にいて楽しいし、たまに見せるワルっぽい顔もいい感じだ。
>なによりも、もっと長い時間を過ごしたい。そう思うようになっていた。
>俺は斎藤くんの放つ雰囲気や、言葉や、態度に、確実に惹かれていた。
>
>でも、もっと違う何かを求めてる別の自分が顔をだす。
>
>
>【満足だけど満足じゃない!】そんな日々が続く。
>
>
>でも、俺は知っていた。
>時々バイクを飛ばして気分転換(多分、俺との事で)を図っていることを。
>その事について俺はなにも聞かなかった。
>
>少年のような心を持ったキャラにも見えるが、反面思いやりを持った人だ。
>だが、こうしたなんでもないような2人の生活に変化が訪れようとしていた。
>
>-------
>両親が上京した際には、4人で食事なんかもした。
>斎藤くんはこの頃俺の名前を呼ぶ時、何故か下の名前を言う時がある。
>彼の中で何かが起きてるんだろうか?気になった。