20代の頃、とある田舎にある家具屋の工場で働いていた頃の話。
僕は工業高校を出てすぐにその工場で働き始めた。
僕を含めて何人もの同僚が寮に住んでいて、それこそ無法地帯の様にパンツ一枚で廊下も歩くし風呂場から裸のまま部屋に帰る奴なんかもいた。
人によるが、オナニー中にも部屋に入ってきて、何か用事を話しながら、「お?最中にごめんな。励めよ。」とか言って普通に部屋を出て行く奴もいる。
特にエッチ…とかはなかったが、もしかしたらあったのかもしれないがそれは僕の知らないところでの話だ。
特に遊ぶものもない田舎では、週末に仕事終わりに皆で小さな居酒屋で飲むのが定番だった。
話は職場の上司の愚痴や仕事に対し給料が安いだの日本はダメな国だなどと愚痴っては安い酒を飲む。
時には同僚同士で喧嘩になることもあったが、それも肴にしながら笑い合って酒を飲んだくれている日々だった。
工場には地元の出身で家から通う者もいたのだが、ある日神妙な面持ちで皆に話を持ちかけてきた。
「妹がある男に強姦された。復讐がしたい。」と。
酒で大きな気持ちになっていたのもあるが、様々な鬱憤がたまっていたのだろう、皆乗り気になって店を出た。