カイトは実家の親に電話して友達一緒に帰る、みたいなこと伝えてたのね。で、たぶん親が「部屋ない、どこに泊まるの?」みたいなことを聞いてたんだと思う。カイトは電話口で「だから、オレの部屋で一緒でいいよ」って答えてました。笑
その後福岡で昼から遊んで、夕食後、カイトの実家に行ったんです。結構金持ちそうな御実家でしたよ。お母さんもチラッと顔を出してくれたんだけど、めっちゃ美人さんだった。なるほどね、カイトは母親似だ。カイトは妹がいるみたいで、まだ高校生なんだって。気になるよね、笑。めちゃ可愛いんだろうなぁ。
夜遅かったし、オレ達も疲れてたんで、風呂に入らせてもらい、寝ることに。オレはパジャマとか持ってないんで、Tシャツにパンツで。カイトはパジャマを着てました。カイトの母が布団を一式準備してくれたんで、オレは床に布団を敷き、そこに寝ることに。カイトはベッドで寝る。
電気を消して、寝る。寝よう。寝なきゃ。けど、身体は疲れてるはずなのに、全然寝付けない。おかしいなぁ。何かドキドキしてるんだよね。
でさ、ベッドの上で寝るカイトもから寝返りを何度も打ってるし、寝てないことは明らかなのね。オレはなんかカイトのことが気になって、起き上がり、カイトの隣りに行きました。
シングルベッドで狭かったけど。するとカイトはこっちを向いて、「恭平、お前ゲイじゃないのに、どうしてこういうことするの? あのね、はっきり言ったら悪いかも知れないけど、迷惑だよ」って言うんです。
オレはそれ聞いて、すごくショックだった。意味が分からなかったし。で、オレがまたベッドから降りて自分の布団に戻ると、カイトが「ゴメン、気にしないで。もう寝よう」と言ったのね。ボクは何か気持ちが落ち着かなくて、なんだコイツ、ってちょっと気分悪かった。
それでオレは寝てしまい、朝になる。オレが目を覚ますと、カイトはまだ寝ていた。でね、オレが起き上がって見ると、カイトのベッドの上にティッシュが散乱してるのよ。オレは、おい、コイツ昨日シコったんか、って思ったんよ。オレは昨日の夜めちゃ気分悪く眠りについたのにさ、コイツはオレの感情も気にせずにシコってたんか、と思うとますます腹立たしかった。