エロ談議に盛り上がったところで、オレが冗談で「暇なんでエロビ見ます?」って言ったら、向こうも乗りがよくて、オレのスマホでエロビを見ることに。イヤホンの片方をカイトさんに渡して一緒に見たんですよ。オレはカイトさんがゲイだって知らなかったんで、一般のエロ動画を再生したんだけど、まあオレは結構敏感で、すぐに勃起しちゃうんすよね。オレその時の服装がTシャツに短パンだったんで、短パンの前がモッコリしてる訳ですよ。そしたらカイトさんがオレのチンコを握ってきて、短パンの上から扱いてきたんです。まあこういうことって中高の時も部活の乗りであったし、カイトさんも、乗りなんだろうと思って、オレは全く気にせずに、されるがままにしてたんすよ。
そしたらね、カイトさん急に短パンの傍から中に手を入れようとしたんすよ。いやッ!さすがにこれはまずい、とオレはすぐにカイトさんの手を掴みましたよ。やめろ、とね。そしたらカイトさんは「いいやん、見るだけ見せて」と言うんで、まあ男に見られても皆んな同じもの付いてる訳だし、いいか、と、オレは自分で短パンの裾をまくって、チンポを出したんです。車内は暗いけど、道路の照明とかで、何となくは見えてたはず。
そうしたら、事もあろうことか、カイトさんは身体をオレのほうに倒して、顔をオレの腰の辺りに近づけて、オレのチンコを口で咥えたんすよ!
オレは、これはヤバイ!と思ってとっさに抵抗しようとする訳ですよ。でも車内の静寂の中で大きな声を出す訳にもいかないし、ガサガサ大きな物音を立てる訳にもいかない。オレはカイトさんの頭を掴んだものの、なす術なく、されるままに。
カイトさんも音を立てないようにしてるのが分かるんですけど、それでも時々「ジュボッ」とか「ンゴッ」とか音が出ます。オレは初めは戸惑いと緊張、でも次第におかしな感覚になっていったんです。
高校生の時に女子に3回しゃぶられたことはあるけど、その感覚と全く違ったんですよ。簡単に言うと、とにかく快感。多分舌使いが上手いんだと思う。めっちゃ気持ちいいの。
もうオレはね、エロ動画見ることより、フェラの刺激に耐えることに必死だった。ホントにマジでイキそう。そしてイキそうになると、また理性が戻り我に帰るんです。オトコにフェラされてイッたらダメだ、って。それでオレの股間に顔を埋めるカイトさんの耳元で「お願い、もうやめて!」と言いました。
するとカイトさんは頭を上げてオレを見て、「ごめんね」と言ってきました。そしてカイトさんは自分のシートにもたれ掛かり、深くため息をついたんです。そしてイヤホンをオレに返してきました。
オレは薄々、カイトさんがゲイなんだろうと思い始めたんです。今日地下鉄でも遭遇し、バスで隣りの人もゲイなんて、なんという偶然。実はゲイは結構身近にいるのかもね。しかも何でこんなイケメンがゲイなんだろうと。地下鉄で会った人も、カイトさんも女子から絶対モテるはずなのに。色々考えてるうちに、なんかもっとゲイの人のことが分かったらいいなと思い始めたんです。それでオレは「カイトさん」という人をもっと知りたいなって思ったんです。
それで数分後、気持ちがまとまったオレは、隣り座るカイトさんを何故か見つめていました。するとカイトさんもそれに気づき、オレにニコッと微笑み返して、また目を瞑ったんです。オレは、カイトさんが、オレが彼のことを気持ち悪いと思ってる、って誤解してるんじゃないか、さっき彼のことを傷つけてしまったのでは、と不安になりました。地下鉄で遭遇した人もそうだけど、オレは今日2人のゲイを傷つけてしまったのかと自責感覚が込み上げてきちゃいました。