待ち合わせ場所に行く前に、どこでやろうかいろいろ考えた。本人とのやりとりでは近くのホテルでも、とのことであったが、さすがに高校生とラブホはまずいだろ?と思い、車の中でやることに決め、待ち合わせの住宅街に向かった。
黒の上下と黒の帽子、黒のマスクをしたスポーティー格好の少年がそこにはいた。
いい感じじゃん!胸が高鳴った。
「はじめまして。こんにちは。」
「こんちは。」
メールのやり取りとは違い、ぶっきらぼうな感じが元柔道部の男子高校生らしかった。
「車内でやってもいいかな?」
「大丈夫っす」
・・・話がなかなか弾まない。しかも、彼はずっとスマホをいじっていて話かけても上の空。今どきの高校生はこんな感じなのかな?
でも運転中横目で見える彼の横顔は切れ長の目に、マスクをしているがすっとしたシャープな顔のライン。帽子をかぶっているが坊主頭のようだ。
「柔道やってたんだっけ?」
「はい。73kg以下級です。」
「がたいいいね!」
「ありがとうございます。よく野球部っぽいって言われます。」
声も低く、一見するとただのノンケ。聞いてみると、バイらしく、男に興味がでたのは最近らしい。初めての出会いは今年の夏らしく、あまり経験はないらしい。
こんな子とできるなんて。やばいなあ!俺の股間ははちきれんばかりだった。
目的の駐車場に着いた。まだ、午後3時。周囲はかなり明るかったが、人気のないこの駐車場であれば人目につくことはないだろう。
「ここでいいかな?」
「はい。大丈夫っす。」
「じゃあ、セカンドシートでやろうか。」
「はい。」
二人でセカンドシートに乗り込んだ。