山口県では6ヶ所回ることになったが、それぞれが距離が遠いだけでそれほど険しい山ではなく、新しい登山靴を履いた隼は荷物の半分を持っても足取りよく逞しく山を歩くことができていた。新たに加わった隼の袴もその荷物の中に紛れ込んでいた。
私は山での祭祀の際に参拝のルールや礼の仕方、所作などについて教えた。
負担が軽くなったおかげもあり夕方までには6ヶ所全ての社を回り切る事ができた。
「ありがとう、隼のおかげで予定より大幅に早く仕事を終える事ができたよ。」
「今日はずっと一緒に登山できましたね。吉川さんに山の歩き方を教えてもらったからですかね。」
笑顔で話しながらも足取りはしっかりしている。
「今日のうちに次の島根に入っておきたい。道中の道の駅に温泉があるからそこに寄って、今日は車中泊になるが構わないかな?」と尋ねると「はい」と快活に答えた。
道の駅にて温泉に浸かり、ここでは隼と初めてサウナを堪能した。
サウナの中でも隼は前を隠している。私がタオルを髪に巻いて下半身は隠さないていると疑問に思ったのか聞いてきた。
「サウナでは熱気で髪が痛むからタオルは頭に巻いて髪を保護しているんだ。そもそも論だが下半身にはみんな同じものがくっついているんだ、よっぽど自信がないってこと以外なら隠す必要はない。」
と言うと隼も股間を隠していたタオルを取り頭に巻いた。
「あれ?下半身みえてるよ?見せたい派か?」と戯けて質問すると「師匠の弟子ですから」と言いながら足を開いてムスコを見せつけてきた。
普段から剥いときな、と言うと素直に皮を剥いた。
すかさずピンクの亀頭を中指でピンッと弾くと「あぅっ」と言いながらも笑っていた。
道の駅願成就温泉から島根県の道の駅に至る道中、隼が聞いてきた。
「勇人さん…勇人さんは僕とエッチしたいですか?」
唐突な質問に戸惑ってしまった。