最初は部活の先輩たちの無邪気な好奇心だった。
僕は小学生の頃から、友達より陰茎が太いのを自覚していた。友達から何か言われたりすることはなかったけれど、プールの時間や宿泊訓練、修学旅行の時など、ちらっと見える同級生のものと比べても、目立って太いと思った。その自覚があったので、あまり見えないように気を遣っていたせいか、それでからかわれることはなかった。
中学生になって陸上部にはいった。小学生の時も学校の代表で駅伝の選手に選ばれるくらい、長距離走は得意だったし、走ることが好きだった。でも、背も小さいし、友達に身長どんどん抜かれるよ言うな中1時代だった。
中学1年の終わりくらいから、第二次性徴が本格始動した。背が急に伸びたし、体つきも子供ではなくなってきた。陸上部なのでマッチョな感じではないけれど、おなか周りは締まってきて、筋肉が立派というわけじゃないけれど、皮下脂肪が薄くて、普通についてる筋肉が目立ってる感じにはなった。
そして、陰茎も睾丸も急成長した。
中2の終わりごろには身長も170を超えた。体は相変わらず細いままだったけれど、練習に励んだせいか、華奢といっていい体つきでも、筋肉の凹凸がうっすら見えるせいで、貧相な感じにはならずにすんでいた。ただ、発毛は遅く、中2の終わりでやっと陰毛が生えかけてきた。陰茎は平常時で9センチくらい、太さで3センチちょっと。勃起時で15.5センチ、太さで4センチちょっとになった。睾丸はそれなりに垂れ下がり、ピンポン玉くらいになっていた。
そうなると、陸上のユニフォームに収めても結構もっこりが目立ってくる。いつからか、同級生の間で意識されるようになった。見た目も悪くないし成績も悪くない僕は、それなりの立ち位置を確保していたので、いじめや過度なからかいの対象にしようとする友達はいなかったけれど、仲のいい友達からは「もっこり康ちゃん」とかからかわれるようにはなっていた。
中3の夏休みの大会で部活引退して受験一色になり、無事第一志望の進学校に合格した。そのころには勃起時16.5くらい、太さも増していた。
高校でも陸上部に入り、順調に高校生活をスタートさせた。そんな夏休み、部活の後、2年の先輩に、「この後話あるから理科の資料室に来てよ」っと声をかけられた。なんかいつもと違う感じだったけど、仲もよくいつもよくしてくれてる先輩だったし、何だろうと思いながらも、特に警戒もせずに資料室に行った。
いつもは吹奏楽部が廊下を占拠しているあたりだったけれど、その日は大会に向けて体育館での練習になっていて、がらんとして寂しい感じだった。それを知っていての場所選択だったらしい。
理科準備室に入ると、同じ陸上部の先輩が他に2人と、他部の先輩が3人、声をかけてきた先輩含めて6人の先輩がいた。状況把握できてない僕に、3年の先輩が「何でここにいるかわかんないよな、あの、これ、いじめとかじゃないから、勘違いすんなよ」みたいに、多少威圧的だけれど僕にちょっと気を遣っているような、微妙な感じで話しかけてきた。
僕を呼びに来た2年の先輩は、「やっぱかわいそうじゃないですか?」ってその先輩に言って、その先輩も「まぁなぁ」って言ったけど、ほかの先輩たちが「いまさらかよ」「見るだけだしいいだろ」って、言い出して、なんとなく察しがついてきた。そしたら、他部の先輩が「大西君でかちんで評判になってんだよ、俺もでかい方だと思うんだけど、確かに普段のもっこりりっぱだよな。そんで、まぁ、はっきり言うと、たったとこ見せてほしいんだよ、俺が負けてるのか、知りたくてさ」って言われた。「いや、そんな、勝ち負けとか、そういうんじゃないですし」って言ったけど、「もう勝負するっていって、集めちゃったしさ、○○軒(高校の近くの中華屋)の満腹セット唐揚げ付賭けてんだ。勝手に決めてごめんだけど、勝っても負けても大西君にもあそこで好きなもんごちするから、頼むよ」って押し切られた。
男とか興味ないし、大きいのはむしろコンプレックスだったので嫌だったけど、断れない雰囲気だったし、あそこの中華確かにおいしい。「ほんとに何でも食べさせてくれるんですか」って、半分照れ隠しで言ったら、「ありがとう、ほんとは嫌だよね、感謝感謝」って言われて、どのタイミングで二人脱ぐのかなって思ったら、「大西君先に見せてみ」っていわれて「え?」ってなった。ほかの先輩も「一人でさせるのかわいそうだろ」ってみんな言ってくれたけれど、「いやあのジャージのもっこり見てみろよ、見て勝てそうだったら俺も出すわ」って言いだした。周りの先輩は「男らしくねぇ」とか言ってくれたけど、「マジで比べて全然負けてたらいやなんだよいいじゃん」って押し切られて、まずは僕が見せる流れになってしまった。
もう、こんなのさっさと終わらせたいと思って、ジャージとボクサーを一緒に膝まで一気に下した。
「やべぇ負けたかも」まだ柔らかい僕の陰茎を見て、勝負の相手の先輩はちょっとひるんだ感じになった。
「もういいですか?」って聞いたら、「ここまでやったんだからたってるのみたいよな」「立ってる時のサイズなら勝てるかもしれないじゃん」「普段でこれならたったらどうなるのか興味あるしな」って、これで終われる雰囲気じゃなくなってた。
部の先輩の一人が、「こういうのって趣味?」ってどこで調達したのかエロ本渡してくれて、見ながら触ってるうちに元気になってきた。
「おぉぉ」「想像以上じゃん」「これは勝てねぇ」「太いよな」ってなって、ちょっと恥ずかしくて脚閉じてたら「ちゃんと見せてよ」って、先輩2人に両膝開くように抑えられて、「これやべぇな」「おとなしそうな顔して性欲の塊みたいなの持ってるじゃん」「玉もでけぇ」ってみんなに囲まれてみられてたら、すごく恥ずかしいのに心臓がすごくドキドキしてきた。「握ってたらよく見えないからちょっと手を放して」て、先輩から両手首つかまれて万歳みたいにあげられた。
すごくドキドキしてたので、ほんとにフル勃起で、おなかにぴったりくっつくくらいになってた。廊下側の窓からは死角になるように準備室の真ん中に並べられたロッカーの陰に隠れていたけれど、その分、ベランダ側の窓からの光はまともにあたっていて、すごく恥ずかしい。暑いから窓開けていて、校庭で練習してる他の部の部員の声とか、町の音とか、もろに入ってくるのもなんかすごくドキドキした。
「反って腹に先だけついてるのエロいな」「太くね?」「大西君の雰囲気とのギャップすげぇな」「でもなんか色白いし毛も少ないし、でかいのにグロくないよな、女子受けよさそうなチンコ」「でもこのサイズはひかれるんじゃない?」「これはなんか、へこむわ、俺が勝負したわけじゃないけど、なんか負けた感じする」とか、みられて感想いろいろ言われてるだけなのに自分でも初めてなくらい太く長くなってる気がして、それまでにない興奮を感じていた。
「こんなんなってたらもう出さないと無理だろ? そこのトイレで出してきちゃえよ。これは勝てねぇわ」勝負挑んできた先輩がすごく優しくなってそう言ってくれた。先輩たちは「いったん火がついて収まらなくなってる」と誤解してくれていて、それは救いだった。本当は、先輩たちの手で足や手の自由を奪われ、勃起してしまっているのを見られて恥ずかしい感想を言われている、昼間の明るい光の中で、外の日常の声とかも聞こえてくる中で、今のこの状況にものすごくドキドキしてしまっていた。
そしたら、僕を呼びに来てくれた2年の先輩が「ここまで来たら、飛ばすとこみたくないですか?」って言いだした。ちょっと、興奮してる。
さすがに困って「無理ですよ、許してください」って言った。
けど、「飛ばすところ見たい」の一言で場の流れが変わってしまった。
「どうせ出すなら同じじゃん」「ここまで見せてくれたんだから飛ばすとこもみせちゃえよ」といわれた。それでも躊躇していると、勝負してきた先輩が「よし、飛ばすとこ見せてくれたらこれもやる」って、つけてたアンクレットはずして僕の足につけてくれた。
まわりから「おぉぉ」って声が上がった。「気に入ってるやつじゃん」
「なんか俺のせいでこんなことになってて悪いしさぁ、でも、なんか、見たいじゃん。ただで見せろっていうのもかわいそうだしさ。使い古しだけど、やるよ、お詫び。ホントお気に入りなんだぜ」
それで、やらざるを得ない空気になった。
その時、廊下を吹奏楽部の部員たちが楽器をもってだらだらと通り始めた。体育館での練習が終わって、片付けに入ったみたい。先輩たちは一瞬「やばいかなぁ」って顔になったけど、小さい声で「ほら、やっちゃおうぜ」っていわれて、万歳させられてた手を離され、右手で硬くなってるのを握らされた。
膝はまだ二人の先輩におさえられたままだった。
僕ももう観念して、しごき始めた。
6人の先輩たちが、息をひそめてみている。みんなで秘密を共有してるという意識からか暑いのにさっきよりだいぶ小さくまとまっていて、その分間近で見られている。
それに、廊下を吹奏楽部の部員たちが通る。全開の窓から外の光と音が入ってくる。廊下側の窓も空いていて、練習の感想なんかを言いながら吹奏楽の部員が通る。そっちからは死角に隠れてはいるけれど、窓の外に向かってはすごく開放的だった。
我慢汁がどんどんあふれてきて、くちゅくちゅ音がし始める。「なんかエロイな」先輩たちのジャージの前もみんなふくらんでる。みんな僕のオナニー見て興奮してる。「ここいもちいいだろ」いまま黙り放さなかった、他部の先輩が、膝広げられて丸出しになってる玉袋をくすぐるように撫で始めた。すごく気持ちいい。もう一人の先輩が「俺はここかな」っていて乳首を撫で始めた。」「だめっです」って言い終わる前に、大放出してしまった。一回目は右の乳首撫でてた先輩の手の甲に直撃、2回目は右の頬から肩にかけて、3回目も胸あたり、4回目からはおなか。
ぼくが行ってしばらく、シーンってなった。僕のちょっとはぁはぁしてる息と、吹奏楽部が廊下を通る音や声、窓の外から聞こえる音。しばらくして、勝負してきた先輩が「すげぇな」っていった、ほかの先輩たちも「すげぇ」って言った。膝を抑えてた先輩たちも放してくれた。僕が恥ずかしそうにしてたせいか、それ以上はなかった。自分のカバンからタオルを出して、手にかけちゃった先輩の手を拭き始めたら、「なんか、ごめん」て言われた。自分の顔や体を一通り拭いて、服着たけど、なんか気まずくて顔があげられない。勝負してきた先輩が、空気を変えるように、「よし、○○軒行こうぜ」っていって、みんなを促して理科準備室から出て行った。ほかの先輩も後を追うようにして出て行った。こをかけに来た2年の先輩が、「もう気にすんなよ、な、悪かったって。謝るから」って、ご機嫌取るようになだめてくれた。
それっきり、今さっきの出来事は話題にならなかった。部活のことや先生のことや先輩たちの彼女のことや、普通の会話で、学校から○○軒までの5分くらいの道のりも、○○軒での45分くらいの食事の時間も、そこで何人かの先輩たちと別れて、駅に向かう5分くらいの道のりも、普通に部活の帰りの他愛のない会話で盛り上がった。
僕もそれに合わせるように、何事もなかったように話に参加し、それじゃ、って別れた。
同じ方向の電車に乗る先輩は2人。それでも普通の話題だけで普通に会話をし、それぞれの駅で降りて、別れた。
ただ、僕の中には大きな変化があった。