そのままシャワーを浴びて来るように伝えると私は身支度を始めた。
隼は少し怠そうに起き上がると左足を少し庇うようにしながら浴室に向かった。
朝ごはんを食べながら「勇人さん、さっきフェラした時に少し濡れてませんでした。少ししょっぱかったです。」と聞いてきた。
「少し濡れてたかもな…ってか、そんな恥ずかしいことを言わせるな。」と叱咤すると「すいませーん」と戯けてきた。
「でも俺が良いと言う前に逝ったから、隼は罰ゲームだな。」と言うと、「わかりました。でも、勇人さんの罰ゲームは何故か楽しみでもあるんですよねー。」などとはしゃぐ。
コーヒーを少し吐き出しそうになったが、「じゃあ楽しみにしておきな。」と言うと笑いながら「はい」と答えた。
冷蔵庫の中身を整理し、腐りそうなものはゴミに入れて出しに行くと朝の参拝をしていた吉川さんがいた。
「今日からまた地方周りに出かけます。またしばらく神社を空けますのでよろしくお願い致します。何かありましたらご連絡下さい。」と託けると「わかりました。怪我などないように無事に帰って来るんだよ?行ってらっしゃい。」と言い残して帰っていった。
私達は愛車のランドクルーザーに乗り込むとナビを頼りに出発した。
私が隼の股間をガッツリ掴んで「よっしゃ、行くぞ!」と言うと、隼は私の股間に手を充てる程度に掴んで「はい、行きましょう」と言った。
「隼、ノリが良くなって来たな。」
「なにせ勇人さんに鍛えられていますから。」
「鍛えられてるってのはここ?」
再度股間を掴むと「そこも間違いないです。」と笑いながら答えた。
「隼、報告することがあるよな?たい焼きの後のこととか、神楽の片付けをする前のこととか…。」
「それ、おんなじ事を聞いてませんか?」
「え?そうなの?暫くいなかったから色んなことしてたのかと思った。あんなこととか、こんなこととか…。」少し肩を左に寄せて意地悪そうに聞いてみた。
「いや、色んなことをしたかったんですけどね。実は…」と言いながら土曜の夜の事について語り始めた。