日差しと共に目覚める。腹の上には精子が乾いて少しキラキラと輝いている。
腕枕を外しとても気持ちよさそうに寝ている隼を見つめる。
全裸の私とは対照的に窮屈そうな股間見て、なんだか1人だと恥ずかしく思えた私は隼のボクサーを脱がせた。
布で押さえつけられることから解放された朝立ちは臍に向かって伸びる植物の様な元気さがある。その若い芽の先っぽには朝露が輝いていた。
脱がせたボクサーを見ると、股間の部分が少しカピカピになっていた。
(昨日俺を逝かせながら我慢汁が漏れてだんだな…)
と思うと、恥ずかしさが消え、愛しくさえおもった。
隼のカピカピを洗濯機に入れると軽くシャワーを浴びた。少し張り付いていた皺と皺は流されて清々しさを放っている。
シャワーの刺激に感化され、俺の朝立ちからもシャワーが出て爽快な気持ちになり、同時にホースはその硬さを柔らげていった。
シャワーを終えてボクサー一丁で車に搭載してある洗濯物を回収し洗濯機に入れて回した。
その他のものも敷石の上に並べ、水洗いをしていた。
すると駐車場にある私の車を見て、近所の氏子さんが鳥居から入って来た。
「おはようございます中村さん。帰って来ていたんですね。見るたびに体が締まって来ているみたいだ。」
私は急いでTシャツを着ながら「吉川さん、これはお恥ずかしい所を…」と言いながらその労いに感謝した。
この方は普段神社を空けがちな私に変わり、この神社を含めた近隣のお世話を担ってくれている、とても面倒見の良い方で、家も鳥居からまっすぐ降りた所にあるため、私の帰宅をいち早く察してくれたのだろう。
神殿でお参りを終えた後、私にお祭りの日程を確認して帰って行った。
秋祭りは元々はうちの境内で行っていたのだが、管理の問題上、隣にある今は廃校した元小学校で行っている。
町の依頼で先代の親父が小学校の敷地を買い取ったため、実際の所有者は私なのだが、多目的に使える広い校庭を目的に週末は遠方から少年野球やサッカーチームが練習や合宿にやってくることもある。
そんな時にも吉川さんが対応してくださるなど、普段よりお世話になりっぱなしであった。
荷物をあらかた洗い終え、塵と泥にまみれた愛車を洗っていると、隼が起きてきた。
「おはよう、足はまだ痛むか?」
車を洗いながら聞くと「痛いですけど、歩ける程度にはなりました。」
「暫くはここで過ごすから、それまでに治しておかないと、基本お留守番になってしまうなー。」と言うと「秒で治します。」と無茶な事を言うので水を掛けるフリをするとその場で飛び上がり、そしてまた足首を痛がっていた。それを見て笑っていると「性格悪いですよー」と少し不貞腐れた表情をした。
朝ごはんを適当に準備してくれと頼むと「冷蔵庫開けてもいいですか」と確認した上で母屋に入って行った。