待ち合わせは10時に駅裏の公園にした。
しかし、10時になっても来ないし、朝に送ったLINEも既読になってなかった。
何かあったのかな?いや、LINEも既読になってないし、わざと来ないのかなと思っていたその時にLINE電話が。そうたからだ。
そうた「ごめん、寝坊した、いますぐ行くから待ってて」と寝起きの声でかけてきた。
結局11時30分頃に現れた。
そうた「すいません、寝坊しちゃって。」
待たされたことより、そうたが来てくれたことの嬉しさが勝っていた。
俺「久々だよ、90分も待たされたの、車あっちだから」
そうたは、手を合わせごめんなさいのジャスチャーをしながら謝った。
めっちゃ可愛く感じた。
俺「じゃ、行くか」とそうたを助手席に乗せて車を走らせた。
グーグーってお腹の音がした。
俺「朝飯食べてないの?そろそろ昼だから何か食べる?」
そうた「起きてすぐ来たから何も食べてなくて」
また、グーグーとそうたのお腹がなり、二人で微笑んだ。
俺「早く胃に何か入れた方がいいね、何食べたい?」
そうた「じゃ、Macで」
ドライブスルーでセットを買ってデパートへ。
車内では、スピーカーから流れている曲の話しやたわいもない話をした。
デパートでそうたのほしいブランドのTシャツを2枚購入した。
そうた「マジで鍵拾って良かったっす。めっちゃ嬉しい」と笑顔をみせた。
笑顔も可愛かった。
俺は、銭湯で聞いたバイトのシフトに入れずお金がない、何かいいバイトがあればやりたいということを引き出す会話をした。
そうた「そうなんですよね、何かいいバイトないですかね」
ついにそうたが俺に相談してきた。
俺「お金が良ければどんなバイトでもいいの?」
そうた「はい、俺が出来ることで法的に問題なければ、何かありますか?」
俺「あるよ」
俺は暫く沈黙していたら
そうたは俺の顔を覗き込み
「え、何ですか?」と少し小声で聞いてきた。
俺「そだな、そうた君はカッコイイからモデルとか」
そうた「え、無理、無理、俺がモデルなんて、からかわないで下さいよ、俺真剣なのに」
俺「身長も175くらいあるし、イケメンだから、いけると思うけど」
そうた「え、そういう関係の仕事?」
俺「いや、ただのリーマンだよ」
こんな会話をしながら本題へ。